余談

本日、7月25日は『最高気温記念日』だそうです。1933年の今日、観測史上初となる40.8℃という気温を山形県山形市で観測したことにちなんで制定されたそうです。2007年まではこの気温が最高気温記録とされていましたが、8月16日に埼玉県熊谷市と、岐阜県多治見市で40.9℃観測し、74年ぶりに記録が更新されました。その後も数年ごとに記録が更新され、現在では2018年7月23日に再び埼玉県熊谷市で観測された41.1℃が最高気温記録となっています。昔は体温よりも高い気温が日常的に観測されるということはあり得ないことでしたが、最近はよくあることのように思います。地球温暖化が進んでいる影響でしょうか。これから夏本番、一段と強い日差し、焼けるような暑さになりそうなので、熱中症には気をつけたいところです。

子どもの視力低下

子どもの視力低下についてはこちらのブログでも何年も前から取り上げています。毎回、新し調査結果などが報道されるたびに年々深刻な問題になってきており、将来の子どもたちはどうなってしまうのかと不安に感じています。今回は最近、テレビや新聞に取り上げられていた内容をご紹介させていただきたいと思います。

中学生の裸眼視力1.0未満、初めて60%超え

この内容は文部科学省が2021年度の保健統計調査を行ったもので、全国の国公私立の幼稚園・小学校・中学校・高校が対象となっています。報道によると、中学生の視力検査で裸眼で1.0が見えなかった学生さんが60.3%だったとういうことです。高校生の調査結果も64.4%と昨年度よりも悪化しているという結果でした。（小学生は36.9%とやや改善傾向でした）

50%を優に超えていますね。確かに最近の中学生以上のお子さんはほとんどの方が眼鏡を所持していたり、常に装着したりしています。また、最近ではコンタクトレンズを使用しているお子さまも増えてきているなと感じます。見えない部分を眼鏡やコンタクトで補う分には良いと思いますが、補うものがあるからと言って、視力低下を他人事として考えてはいけません。

近視の進行は大きな病気へと繋がっています

なぜここまで何度も強く声掛けをしているのか。それはお子さんの将来のためでもあるからです。近視の進行はただ目が悪くなり、ものが見えにくくなるだけではありません。緑内障や視野障害、網膜剥離など失明にも繋がる大きな病気になる可能性があるからです。

まだ、若いから大丈夫！と思っていてはいけません。緑内障の場合、早い方だと10代後半や20代前半で発見され、治療を始めています。特に緑内障は完治することがないので、現在の医療の力では点眼治療や定期的な検査治療をし、少しでも進行を遅くすることしかできません。それを一生続けなければならないのです。本人もお辛いと思いますが、病状を伝える我々医師も伝える上で胸にくるものがあります。

将来のためにも今こそ目のトレーニングを！

上記に書いたような大きな病気になる可能性を少しでもなくすためにも、視力回復のトレーニングをされてみてはいかがでしょうか。当クリニックではお子さまの視力低下の回復に力を入れております。点眼薬の治療に加えて、当クリニックにある機械で目のトレーニングをしていただいております。結果がすぐ出るわけではないので長期的に経過を見ていくことになりますが、続けていただくことに意味があるので気長に頑張っていただきたいという思いです。

トレーニングをしていただく上で伝えておきたいこと

トレーニングを始めていただく分には構いませんが、始めるだけでは少ししか変わりません。まずはお子さんも親御さんも視力低下の進行がどれだけ深刻で、今後にどのような影響を及ぼすのかを知っていただいというのが私の思いです。

とりあえず始めてみるのと、現状や将来のことを知ってから始めるのとではトレーニングに望む意志が違うのではないかと私は思います。まだ若いお子さまにお話しするのは難しい内容かと思いますが、少しずつでも構いませんのでお話しする機会を設けていただけるとありがたいなと思います。

また、トレーニングは回を重ねて何度も通っていただく形になります。各家庭、様々な形がありますのであまり強くは言えないのですが、お子さまのためにもお家でのトレーニングや送迎などにご協力いただきたいなと思います。

最後に

今回はだいぶ熱くお話ししてしまいましたが、そのくらい今の状況が深刻であるということが少しでも伝わっていればと思います。ご相談などございましたら、まずはお電話でのお問い合わせでも構いません。お気軽にお声掛けください。

他にも当クリニックでは緑内障の早期発見・早期治療やアレルギー治療などにも努めておりますので、目に関することで気になることがございましたら、お気軽にご来院ください。

以上　千種区　本山の眼科　中村眼科クリニックでした