ドライアイとは

現代において、パソコン、エアコン、コンタクト等により目が乾燥し、涙の分泌量の減少もしくは量は正常でも涙の質が変化することにより、眼球全体を均一に潤せなくなり、眼球が傷つきやすい状態になります。このような状態が「ドライアイ」です。

「目が乾く」「目が疲れる」といった症状は目の使い過ぎではなく、もしかしたらドライアイかもしれません。ドライアイの症状が続く場合は無理をせず、いつでも眼科へご相談ください。

ドライアイの原因

ドライアイの原因は様々です。

年齢（40歳以上）、性別（女性の方が多い）、パソコンやスマホの長時間の使用、生活環境（低湿度、エアコン下、送風）、コンタクトレンズの使用、喫煙、飲み薬の副作用、全身の病気（シェーグレン症候群や関節リウマチなどの膠原病）などがあります。

また、生活習慣としてはスマホを長時間使うことによって瞬きの回数が減ることも考えられます。 目の表面はまぶたの中から涙や油の成分が出ることによって、眼球を乾燥から守ります。アレルギー体質の方などは、この涙や油の分泌量が少なくなり、ドライアイの原因になることもあります。

ドライアイの検査

角膜染色検査

診察室で目の表面をしっかり観察することで診察します。
目の表面にある涙を色素で染めて、涙の層の動きや涙が乾くまでの時間、目の表面に傷がついていないか調べます。

ティアミル

当院ではドライアイ診療サポートシステム「ティアミル®」を導入しています。ご自身の涙の動きや目の状態を動画でご確認いただき、症状にあった対処方法について分かりやすくご説明いたします。

目の表面にある涙の動きを動画で撮影することでドライアイの状態を定期的に検査し、以前の状態と比べて、症状の改善や治療の効果を確認していきます。健康な目や初診時・前回来院時と現在の目の状態を比較することができるため、治療の効果や目的がより明確になり、治療にも前向きになっていただけます。症状についてはイラストを使って説明するので、口頭での説明よりも分かりやすくなります。

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ドライアイの治療

個人でできる対応としてはパソコンやスマートフォンは休憩をはさみながら使用する、コンタクトレンズの使用回数・時間を減らす、エアコンや部屋の湿度を調整することで症状が良くなる場合があります。

眼科で治療する際には目薬と、涙の出口に栓をする「涙点プラグ」によるものがあります。

点眼治療

涙の不足成分を補う目薬、目の炎症を抑える目薬、目の表面の細胞（粘膜）に働きかけて涙の分泌を促進する目薬などを点眼することで症状が改善します。重症度によって使う目薬が異なったり、複数の目薬を使う場合があります。

涙点プラグ

涙の排出口である涙点に栓（涙点プラグ）をして、涙を目の表面に溜めるための治療法です。 涙点プラグ治療は保険が適用されており、おおよそ点眼治療でも症状が改善しない方にはご相談の上で治療することができます。

IPL治療

IPL治療は、ドライアイの原因の一つである「MGD（マイボーム腺機能不全）」に対する新しい治療法です。
日本のマイボーム腺機能不全診療ガイドラインでもMGDに対してIPLを実施する事をエビデンス的に強く推奨されております。当院では日本で初めて*MGDを伴うドライアイに対する治療を目的として厚生労働省より承認**された最新のIPL (Intense Pulsed Light) 治療機 “OptiLIGHT M22”を導入しております。
*2022年12月現在 **マイボーム腺の圧出を実施することを前提とする
医療機器承認番号：30400BZX00293000
一般的名称 ：キセノン光線治療器/眼瞼加温加圧装置

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