2025.11.10 近視抑制学校健診視力低下視力回復トレーニング緑内障
就学前健診で受診を勧められた!眼科でできること知りたい!!
皆さんこんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです。
11月になり年末が近づく季節となりました。この時期は、お子様の就学前健診が行われています。
就学前健診について
正式には「就学時健康診断」と呼ばれます。
小学校入学5~6か月前に実施される健康診断のことです。
学校保健安全法(第11条)に基づき各市町村教育委員会による実施が義務付けられています。
検査内容は、内科・眼科・皮膚科・耳鼻咽喉科・歯科があります。
10月上旬から11月下旬にかけて行われることが多いです。
眼科では何を検査するの?
就学時健康診断の眼科検査では、
・視力検査
・斜視・弱視の有無
・上まぶたやまつげなどに感染性の疾患や炎症がないか
などをみています。
就学前健診で眼科受診を勧められたら?
黒板が見えにくくなる可能性がある、弱視や斜視の指摘があった場合は、眼科に受診することで、より詳しい説明や検査を受けることができます!
慣れない環境や初めての場所、やり方がわからなかったなど、不安なことがあったら一度、眼科へ受診することが大切です。
視力が1.0未満(B判定以下)だった!?
健診で視力が1.0未満でも、慣れない環境や場所、やり方に不安があったこと等が原因で、眼科に受診すると良い視力が出ることがあります。
眼科に受診し、近視の進行予防やメガネを作るかどうかなど相談や治療を受けることができます。
眼科では何ができる?
近視治療の1番重要な事は低下した視力をもとに戻すことではなく、将来重大な目の病気にかかるリスクから”目を守る”ということです。
下記の表にもあるように、軽度の近視であっても、日本での失明原因の第1位の緑内障にかかるリスクは近視のない方に比べ4倍、強度近視になれば14倍と跳ね上がります。

できるだけ早く近視に気づき、すぐに治療を開始し18才まで(成長がとまるまで)長期間、治療を続けることが大切です。最近では国産の近視治療薬が発売され、レッドライト治療など治療の選択肢が増えています。”今しかできない治療”をすぐに始めましょう。
当院の近視治療法をご紹介いたします。
◎点眼◎
①保険 初期の近視・仮性近視には目の筋力の緊張をほぐす点眼
②自費 近視進行抑制効果のある国産のアトロピン点眼
◎ワック『両眼視簡易検査器 D7000』◎
様々な画像の立体風景を見ることで目の調節機能を鍛え、視力回復を促すことができます。保険又は、自費の目薬を使いながら、ワックを使用します。
1回5分程度で行う手軽な視力回復トレーニングとして当院でも人気です♪
◎レッドライト治療◎ 自費
ご自宅で5分間、赤い光を見ることで近視を抑制する効果が高い治療機器です。眼科学会でも注目されている最新の近視治療法です。眼科医が自分の子にやらせるならこの治療と言われるほどです。
◎超音波治療器 ドクタービジョン◎
イメージとしてはマッサージのような感じになります。微量の超音波を瞼に5〜10分程度当てることで目の筋肉をほぐします。眼精疲労にもとても効果があるので、1台あれば家族皆さんで使用できます。
◎メガネ『アイサポートめがね』◎
幾つもの小さな穴の空いためがねを掛けて過ごすことで目のピント機能を鍛えます。
手軽に他のことをしながらトレーニングができるので効率的に治療ができます。このメガネも眼精疲労や老眼にも効果があります。
◎クリアビジョン サプリメント◎
医療機関でしか取り扱いのないクロセチン7.5mg含有の近視に特化したサプリメントです。
視力だけでなく、弱視や斜視と言われた場合にも当院で検査をすることができます!
まとめ
視力低下を放置すると、日常生活への支障や目の疲れを感じやすくなったりします。将来、緑内障、白内障、網膜剥離といった重大な目の病気を引き起こしたり、最悪の場合、失明につながることもあるため、早めの受診が重要になります。
当院の院長は、小学校・中学校の校医も務めておりますので、お子様も安心して受診していただけます。
病院に対する印象として、怖いや恐怖に思ってしまうお子様もいらっしゃると思います。待ち時間がなるべくご負担にならないように、おもちゃや塗り絵などのご用意もあります。ひとりひとりに合わせた治療や診察を行い、安心して来院できるようサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。
以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした。
この記事を監修した医師
中村眼科クリニック院長 眼科専門医
中村 富雄
東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。
目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。