2025.05.19 学校健診視力低下視力回復トレーニング
お家でできる最新近視治療!!レッドライト治療始めました!!



皆さまこんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです。
目次
お家でできる最新近視治療‼レッドライト治療を始めました‼
学校の健診シーズンが始まりました。年々、お子さまの近視進行が問題となっている中、当院にも健診の紙を持参される患者さんが多くいらっしゃいます。
当院では以前よりさまざまな治療法を導入し、お子さまの近視抑制治療に力を入れて参りました。今回、“レッドライト”と言う新しい治療法を導入しましたので、そちらについてご紹介させていただきます。
レッドライトとは?本当に効果あるの? 抑制率87.7%⁉
レッドライト治療とは名前の通り『赤い光を見る👀💥』 治療法です。簡単に申し上げるとこの赤い光を目に当てることにより眼軸長の伸びを抑え、近視の進行を防ぐと言うものです。”赤い光”と言うとレーザーを思い浮かべる方も多いと思いますが、レーザーとは異なり長波長を持つ特許を取得した反復低レベルの赤色光です。
世界的に実証済みで学会でも発表されており、30ヶ国以上で医療機器として導入され、多くの小児に使用されています。日本では東京科学大学病院(旧 東京医科歯科大学病院)が臨床実験を行っています。
日本の眼科学会でも多く取り上げられており、注目を集めています🧑💻📰
これまでもWOC(立体風景を見てピント機能を動かす近視抑制方法)やオルソケラトロジー(就寝時にコンタクトレンズを装着する近視治療法)、アトロピン治療などさまざまな近視抑制治療法が開発されてきました。
上記の治療法は『近視をこれ以上進めないように抑制する』ことが目的とされていました。しかし、レッドライトは『近視の進行を抑制する+唯一眼軸長を短縮させることができる初めての治療法で今いちばん効果が高い』と言われています。
レッドライト治療を正しく実施した場合、近視の進行が約87.7%抑制されたと報告されています。
レッドライトの副作用や安全性は?
新しい治療を始めるうえで気になるポイントかと思います💡
使用直後は以下のような副作用が見られる場合がございます。
⭐︎一時的なまぶしさ
⭐︎閃光盲
⭐︎残像
これらの症状は治療終了後、目を閉じて3分程度で消失し元の見え方に戻るとされています。また、治療回数を重ねていくごとに副作用の症状に対する時間も短くなると言われています。
※まぶしさを強く感じたり、目への刺激が強いと感じられた場合や上記症状が5分以上続くことが3回以上みられた場合は直ちに使用を中止し、医師に相談するようにしてください👨⚕️🏥
副作用により使用を中止した確率も使用者7万5,000人のうち5件(0.0067%)で、とても低い結果となっています。いずれの使用者も中断して数ヶ月後には正常に回復しています。
治療法は?
レッドライトの治療はインターネットへ接続し、ご自宅で行なっていただきます🏠🛜
⭐︎1日3分
⭐︎1日2回
⭐︎週に5日間
治療の間隔は少なくとも4時間以上空けて使用します。
安全に使用していただくために機器が治療時間や治療間隔・日数など管理をしている為、上限以上の治療を受けることはできない設定になっています。
どのくらい続ければ効果が出るの?
レッドライト治療に限らず言えることですが、近視抑制治療は長期的に経過をみていく必要があります。もちろん個人差はございますが、数ヶ月で結果が出てくることは少なく、効果が出ても短期で辞めてしまうとリバウンドで戻ってしまう場合もあります。
レッドライトも少なくとも2年、できれば成長期の間(18歳まで)は続けていただくことをお勧めいたします。
どのような流れで進めるのか?
冒頭でもお話ししましたが日本ではまだ未承認の為、自費診療になります。
レッドライトをご希望の場合は以下のような手順で進めさせていただきます。
【初回】
先生の問診で質問があればお気軽にご相談いただき、その後検査になります。
※瞳孔を拡げますので、(個人差はございますが)検査後5〜6時間程度まぶしさやぼやけを感じます。
↓
【初回】と別日に【適応検査】をし、実際にデモ機でお試しいたします。
↓
【2~3週間後】当院に機器が届きましたら、ご自宅で始めていただきます。
↓
【定期検査】その後は当院の決めた間隔で受診していただきます。
【初回】と【適応検査】時はレッドライト治療に関する説明や同意書の説明などもございますので、お時間に余裕を持ってお越しください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
大切なことなので重ね重ねのお話になってしまいますが、近視が進行してしまうと将来、失明率1位の原因である緑内障やそのほかにも網膜剥離など手術が必要になるかもしれない大きな病気になるリスクが高まります⚠️
小さい頃からスマホやタブレットに触れる機会も増えている今、親御さんもお子さま自身も近視の恐ろしさを少しでも知っていただき、小さい頃から近視にならないように予防していただきたいと思います。
また、近視になった場合もその進行のスピードをゆるめ、抑制・回復する治療を一刻も早く始めることが大切です。前向きに治療や予防に励んでいただければと思います😌
当院では30年以上前からお子さまの近視抑制治療に力を入れていることもあり、現在はさまざまな治療法を取り入れております。ご自身またはご家庭でご相談していただいて合った治療法を選択していただければと思います。
まだまだ日本では導入している施設は少ないので、ぜひ当院にご来院いただき、各種、院内掲示や待合室のテレビでのご案内・パンフレットもご用意しておりますので、興味がある治療法がございましたらお気軽にスタッフまでお問い合わせください💁♀️
また、レッドライト治療に関して詳しく記載したページもございますので、このブログと併せて読んでいただけると幸いです。(下記にリンクがございます⬇️)
その他にも緑内障の早期発見・早期治療やアレルギー治療にも努めておりますので、目に関することで気になることがございましたらお気軽にご来院ください。
以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした。
この記事を監修した医師
中村眼科クリニック院長 眼科専門医
中村 富雄
東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。
目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。