皆さまこんにちは　千種区　本山の眼科　中村眼科クリニックです

緑内障の検査受けてみませんか？〜視力低下・視野狭窄〜

世界緑内障週間

今週の日曜日から1週間（3/9〜3/15）は『世界緑内障週間』です。

世界緑内障週間とは、2008年から世界一斉に行われている緑内障啓発のための国際イベントです（日本緑内障学会サイト引用）。

この期間は世界各地で緑内障にちなんだ活動をしています。

日本では毎年、「ライトアップinグリーン運動」と題して日本各地の建物や施設が夜になると緑色にライトアップされるというものです。

なんと名古屋のテレビ塔もこの活動に参加しています。この1週間は緑色にライトアップされますので、夜に栄付近へ行かれる方はチラッとみて見てくださいね。その他にもなんと国内外で約1,500件参加しているそうです！

緑内障ってどんな病気？

最近、テレビでも特集を組んで放送されていることもあり、以前に比べればご存知の方も増えてきているのではないかと思いますが、まだ他人事だと思われている方も少なくないのではないかと感じます。

緑内障は現在の医療では完治しません。一度、診断がついてしまうと生涯付き合っていく病気です。

また、自覚症状がない状態で進行していきます。題名にも書いたような視力低下や視野狭窄といった症状がみられた場合は、すでに緑内障が進行しています。

治療としては眼科へ通院し、定期的に眼圧の確認と精密検査を行うこと・目薬を毎日欠かさず点眼することです。

なぜ眼圧の確認が必要なの？

眼圧は目の硬さ（目の中の圧力）を調べる検査です。眼科へ行くと目に風がプシュッと当たる検査をされたことがあるかと思います。苦手な方も多い検査項目にはなりますね。

この眼圧の数値が急激に高くなったり、高い期間が長く続くと視神経を傷つけてしまうこともあるので、緑内障も進行しやすいのです。

精密検査はどんなことするの？

精密検査として行う検査は主に2種類ございます。

視野検査

名前の通り見えている視野の範囲を調べる検査です。

簡単に内容を紹介すると、目線は一点の光を集中して見ます。周りでいろいろな大きさや明るさの光がタイミングを変えて光ります。その光が見えたら手に持っているボタンを押す、という検査です。片目ずつ行います。

この検査はコツが必要なので、最初は誰でも苦戦しますし、疲労を訴える方も少なくありません。

しかし、緑内障の経過を診る上ではとても重要な検査です。苦手な方も多いかと思いますが、ご自身の将来のために受けていただきたいと思います。

眼底・OCT検査

眼圧検査と名前が似てますが、内容が異なります。

こちらは瞳孔を拡げて目の端々まで異常がないかを調べる検査です。

こちらも簡単に内容を紹介すると、（当院の場合）瞳孔拡大作用のある目薬を点眼し、15分時間をおきます（その間で徐々に瞳孔が拡がってきます）。その後、OCTという瞳孔の断面図がみられる特殊なカメラで写真を撮ります。

こちらは瞳孔拡大点眼薬の副作用で検査後5〜6時間程度、個人差はありますが光が眩しく感じられたり、視界がぼやける症状があります。

人間ドックでOCT撮影のみされる方もいらっしゃるかと思いますが、瞳孔拡大をした方がさらに端々まで見られるようになります。

こちらも何か大きな病気が潜んでいないかを調べる上で重要な検査になりますので、眼科で定期的に検査をしていただくことをお勧めいたします。

まとめ

緑内障は『40歳以上の約20人に1人がなる病気』と言われているくらい身近な病気です。高齢になるほど確率が高くなるというデータもありますが、中には若い頃から緑内障の治療をされている方もいらっしゃいます。

近年問題になっている近視。この近視が強い方は緑内障になりやすいと言われています。つまり、誰にでも起こりうる病気なのです。他人事だとは思わないで欲しいと強く願っています。

お子さまの近視も緑内障につながりかねません。だからこそ、今から近視抑制の治療を受けていただきたいのです。

このブログを読んで、少しでも“緑内障”という病気を身近に感じ、積極的に行動に移していただけたらと思います。

「私ってそうなのかな、、」「この症状って緑内障なのかな、、」どんなことでも構いません。目に関することで気になることがございましたら、お気軽にご来院ください。

その他にもお子さまの視力低下の治療やアレルギー治療にも努めております。

以上　千種区　本山の眼科　中村眼科クリニックでした