2021.04.19
紫外線対策は目までしっかりしましょう!
皆さんこんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです
本日は本題が少し長くなりそうなので、余談は省略させていただきます
さて、本日は前回のブログの続きになります。前回は紫外線が目にどのような影響を及ぼすのかということについてお話しました。今回はそんな紫外線から目を守るために、どのようなサングラスや帽子を選ぶと良いのかをご紹介していきたいと思います。
まずはサングラスについてお話していきます。サングラスを選ぶうえでポイントとなる点としては4つあります。1つ目は『紫外線透過率の低いものを選ぶこと』です。例えばですが、紫外線透過率10%という表記のサングラスがあったとすると、そのサングラスは紫外線を90%カットしているということになります。つまり、紫外線透過率の数値が低いほど紫外線をカットしてくれるということです。10%よりもさらに低いものもあるそうなので、ぜひチェックをしてみてください。紫外線透過率の他にも「UV~」と記載がありますね。そちらの数値を見て選んでいただくのも良いかと思います。紫外線は主に3つの波長にわかれており、波長が315~400nmの紫外線A波(UVA)と波長が280~315nmの紫外線B波(UVB)のこの2つが我々にも影響を及ぼしています。こちらも例えばですが、UV400という表記のさんグラスがあったとすると、そのサングラスは波長が400nmまでの紫外線をカットすることができるということになります。つまり、こちらは数値が高いほどカット率が高く目を守ってくれるということになります。
2つ目は『紫外線以外の光からも守ってくれるものを選ぶこと』です。この世界には紫外線のほかにも近赤外線やブルーライトという光が存在します。それらの光も目に影響を及ぼすものなので、一緒に対策をすると良いかと思います。
3つ目は『光線を吸収してカットしてくれるレンズを選ぶこと』です。UVカットの機能があるレンズには光線を反射してカットするタイプと光線を吸収してカットすることタイプの2種類あります。吸収するタイプのレンズはどこから光線がきても目を守ってくれるのに比べ、反射するタイプのレンズは目の上・横・後ろからくる光線に対応できないそうです.
4つ目は『色の薄いレンズを選ぶこと』です。これを読んで驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も初めて知ったときはとても衝撃を受けました。多くの方がレンズの色が濃い方が紫外線をカットしてくれるとお思いなのではないでしょうか。実はレンズの濃淡と紫外線透過率は関係がないそうです。レンズの色が濃いものを選んでしまうと逆に瞳孔がひらいてしまい、より光を吸収しやすくなってしまいます。そのため、まぶしさを余計に感じやすくなったり、疲れやすくなってしまうこともあります。また、紫外線カットが低い色の濃いレンズを使っていると、開いた瞳孔に紫外線が多く入り、白内障が逆に進行しやすくなります。目を優しく労るためにも色の薄いレンズを選びましょう。
続いては帽子についてお話していきたいと思います。帽子を選ぶポイントとしては3つあります。1つ目は『紫外線カットの加工がされているものを選ぶこと』です。紫外線カット加工がされているものとされていないものではだいぶ違いがあると思います。2つ目は『色の濃いものを選ぶこと』です。帽子は色の濃い黒や紺の方がUVカット率が高いので、おすすめです。3つ目は『つばの長いものを選ぶこと』です。つばの長さは7cm以上、加えて頭の周辺まで覆われているつばのタイプを選んでいただくとさらに効果が期待できると思います。
いかがでしたでしょうか。私自身も調べてみて、いろいろと勉強になりました。可愛さやかっこよさで選ぶことも多いかと思いますが、紫外線対策をしっかりしようと思った方はぜひ参考にしていただければと思います。
また、当クリニックでは緑内障の早期発見・早期治療やお子さまの視力低下の回復にも努めておりますので、何か気になることがございましたらお気軽にご来院ください。最後までご高覧いただきありがとうございました.
以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした