2020.10.19
秋のアレルギーの季節です
こんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです
みなさん最近、朝と夜の気温が肌寒くなってきましたが、体調はいかがでしょうか。季節の変わり目ということもあり、体調が万全でない方もいらっしゃると思います。このようなご時世ということもあり、中には鼻水やくしゃみなど風邪に似た症状で悩んでいらっしゃる方もいるかと思います。その症状が風邪ではなく、アレルギー症状かもしれません。本日は秋のアレルギーについてお話していきたいと思います。
アレルギーと言えば、春を想像する方が多いかと思います。しかし、秋にも春と同じようにアレルギー症状が出ている方は少ないとは言えません。本人が気づいていなくても、慢性的なアレルギー症状を持っており、わずかに反応している場合もあります。
アレルギーの原因となる主な種類としては、一年を通してあるハウスダストやダニ、イヌ・ネコに加えて、キク科の①ブタクサ・オオブタクサや②ヨモギ、イネ科の③カモガヤや④オオアワガエリ、蛾や⑤ユスリカがあります。(番号のあるものには下記に少し詳しく記載します)
①ブタクサ・オオブタクサ…一年草。オオブタクサは河川敷によく生えている
②ヨモギ…多年草。山野によく生えている
③カモガヤ…多年草。河川敷や道端によく生えている
④オオアワガエリ…多年草。河川敷や道端によく生えている
⑤ユスリカ…蚊の一種。吸血はしない。無数の小さな虫が集まってできる「蚊柱」の代表的な虫
上記を見ていただくとわかるように、ほとんどの植物が河川敷や道端など、市街地に生息しています。春のスギやヒノキ、花粉などをお持ちの方はこの時期にもアレルギー症状を引き起こしやすいので、注意が必要です。
主な病名としては『アレルギー性結膜炎』や『春季カタル』があります。アレルギー性結膜炎の症状としては眼のかゆみ、結膜の充血、眼脂(=脂肪のかたまり)、異物感、流涙、腫れなどがあります。体質的にアトピーをお持ちの方は特になりやすいと言われています。また、コンタクトレンズの装着によって症状が悪化することもあるそうです。この病名が診断された方は、鼻水やくしゃみなどを引き起こす『アレルギー性結膜炎』を併発している場合が多いそうです。春季カタルは名前の通り、春に多く診断される病名ですが、秋でも起こりうる病気です。春季カタルは主に10~20歳の男児、男性に多くみられます。症状としては強い眼のかゆみ、眼脂、流涙、異物感、まぶしさ、重症になると角膜ビランや角膜シールド潰瘍など角膜に何らかの異常が現れます。どちらも上まぶたの裏側を見てみると、『結膜乳頭』という石垣上のぼこぼこしたものができます。治療法としては、患者様に合った目薬や錠剤、点鼻薬を処方させていただき、経過観察という形をお取りいたしております。自覚症状に応じて薬の量、回数を加減しますし、症状が改善してもしばらくは予防的に薬を継続する場合もあり、長い経過観察が必要になることが多いです。また、お子さまの視力低下や緑内障の早期発見・早期治療なども診察させていただいておりますので、何か気になることがございましたら、ご来院ください。お待ち致しております。
以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした