2025.08.27 IPL治療(ドライアイ•霰粒腫)白内障
白内障手術を受けられる方へ



皆さんこんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです
年齢を重ねると聞くことが増える白内障、本日はこちらについてお話しようと思います。
白内障は、水晶体が濁ることで視力が低下したり、霞んでしまったりと見えにくくなる病気です。白内障手術を受けることで視力の改善が期待できます。
一方、手術を受けるために事前に出来ることがあるのはご存じでしょうか?
手術の結果をより良くするためには「眼の表面の環境」を整えておくことが大切です。特に多くの方にみられる「マイボーム腺機能不全(MGD)」というまぶたのトラブルは、涙の質を悪くし、ドライアイや手術後の見え方の質の低下につながります。
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術前に IPL(光治療)を行うメリット
近年、この MGD に対してIPL(Intense Pulsed Light)という特殊な光を使った治療が注目されています。白内障手術の前に IPL を行うことで、まぶたの油分泌が改善し、涙の安定性が高まります。その結果として、以下のような効果が研究で確認されています。
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手術後の視力の質が向上
術前に IPL を受けた方は、手術後の視力だけでなく「コントラストの見えやすさ」も改善することが報告されています。*1 -
ドライアイ症状の軽減
術後に多くの方が感じやすい「ゴロゴロ感」「乾き感」が少なくなる傾向があります。*1 -
眼内レンズの度数精度が高まる
術前に角膜表面が安定することで、手術に必要な検査値がより正確になり、結果的に予定した度数に近い見え方が得られる割合が増えることが分かっています。*2
*1Tatsukata K, J Clin Med. 2025 Apr *2Takeshi T, J Clin Med. 2024 Nov
まとめ
白内障手術は「手術そのもの」だけでなく、術前からドライアイや MGD などをしっかり治療して眼の状態を整えることが非常に大切です。
当院では、MGD に対して最新の治療(IPL光治療)を取り入れ、患者さんにとって最も良い手術結果が得られるようサポートしています。白内障手術をお考えの方は、ぜひ一度ご相談にいらしてください。
この記事を監修した医師
中村眼科クリニック院長 眼科専門医
中村 富雄
東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。
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