2020.10.05
検査ご希望の方はいらしてください
こんにちは 千種区 本山の眼科中村眼科クリニックです
10月に入り、2020年も残すところあと4分の1となりましたね。最近は先月に比べて朝と夜の寒さが増し、体調管理に気をつけなければと思う日々です。
10月と言えば、秋の健康診断の季節ですね。みなさん年に1回は健康診断を受けていらっしゃいますか。今の自分自身のためにも、将来の自分自身のためにも定期的に検査をすることはとても大切なことだと思います。お子さまでこの時期に検診をされる方はあまりいらっしゃらないかと思われますが、視力低下以外でいらっしゃる方に多い『斜視』と『色覚』について2回に分けてお話していきたいと思います。
今回は『斜視』についてお話していきたいと思います。ものを見るとき、眼は両眼ともその目標の方向に動きますが、斜視の場合はどちらか片方の眼が目標と異なる方向を向いている状態になります。斜視にもいくつか種類があります。
・どちらかの眼が内側を向いている→内斜視
・どちらかの眼が外側を向いている→外斜視
・どちらかの眼が下を向いている→下斜視
・どちらかの眼が上を向いている→上斜視
・外側、内側にまわしずれる→回旋斜視
原因は大きくわけて2つに分けることができます。1つは眼の筋肉や神経による異常、屈折異常などによる共同性斜視です。これはお子さんに多くみられます。もう1つは両眼視(※)の異常や頭のケガ・脳の病気などによる麻痺性斜視です。これは大人の方に多くみられます。
(※両眼視とは、2つの眼で見たものを脳で1つにまとめる働きのこと。これが機能しないと二重に見えたり、ものの立体感がなくなる)
治療方法も大きく分けて2つに分けることができます。1つは容姿を整える「整容」、もう1つは視力や両眼視機能等を改善させる「視機能向上」です。
①眼鏡やコンタクトで視力矯正をする(特に遠視を伴う内斜視の方には効果あり)
②プリズムを着用する:樹脂でできたものを眼鏡のレンズに取り付けることで、光を一定の方向に曲げる作用がある。両眼視できるようにするために用いる
③訓練療法:麻痺性斜視に対して行う
④ボツリヌス注射:外眼筋にボトックスを注射する
⑤手術:外眼筋を調節して、眼のズレを治す。ぼんやりとしているときにだけ眼の方向がずれる『間欠性外斜視』の方は小学生の頃に手術を受けることもありますし、眼球運動の訓練にて様子をみる場合もあります。
治療後は治療前よりは斜視が軽減されますが、少し斜視が残ったり、矯正が必要になる場合もあるそうです。このような症状があったとしても普段の生活には問題はないそうです。
斜視のほかにもお子様の視力低下、緑内障の早期発見・早期治療に努めておりますので、お気軽にご来院ください。
以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした