2025.05.07 睫毛乱生症視力低下視力回復トレーニング
学校健診に引っかかった!~視力以外の目の疾患について~


皆さんこんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです
学校健診は視力以外にも引っかかるの?!
学校健診といえば視力低下で用紙をもらうイメージがあると思いますが、視力低下だけでなく斜視や色覚異常の有無、結膜炎、まぶたやまつ毛、角膜の異常を確認します。
学校健診を受けることによって、今まで気づくことができず隠れていた病気を早期発見することができます。
そのため健診にひっかかって今特に気になる症状が無くても、悪化しないように眼科に通って診てもらう必要があります。
学校健診の項目について
前回のコラムでも学校健診についてお話しているのでまだご覧になってない方はこちらをご覧下さい💁♀️
目の疾病の疑い
下瞼を引っ張って(あっかんべーの状態)結膜や眼瞼、まつ毛、角膜に異常がないか調べる検査をします。
結膜に充血や目やにがあるか確認し、アレルギー性なのか感染性のものなのか、または他の病気からくるものなのかを診断します。
感染性結膜炎の場合は、プールに入ることができなかったり学校を休まなければならない場合もあります。
眼科専門医に受診し処方してもらった目薬をさす等適切な処置を怠ると、目の奥が濁って視力に支障が出るため、症状が酷くならないうちに早めに診てもらいましょう。
他にも逆まつ毛によって目やにがでたり角膜が傷ついていないか、ドライアイによって角膜が乾燥していないか等確認します。
両眼視機能(斜視)
1つのものを見る時片方の目が左右あるいは上下に向く状態のことです。
見え方としては、ものが2つに見える、ぼやけるなどがあります。
お子様が無意識のうちにその目を使わなくなると立体的にものを見る機能や視力の発達が妨げられ、遠近感がとりにくい、メガネをかけても視力が上がらない状態(弱視)になってしまうことがあります。
小学校低学年のうちにメガネで矯正してあげることによって、斜視が治ることもあるので早いうちに眼科医に診てもらう必要があります。
色覚特性
多くの人とは異なった色の見え方をすることです。
原因が遺伝的なもので基本男性が多く、女性は滅多にみられません。
早いうちに検査をし、ご自身やお子様の色覚に異常があるか気付くことによって将来の職業や進路選択など事前に調べるという点でとても有効的です。
現在では有効的な治療は見つかっておりませんが、適切な対応をすれば支障なく日常生活を送ることができます。
健診の項目にはプライバシーの問題などで記載ありませんが、希望者のみが学校に申請し用紙を持って眼科で検査をします。
用紙をもらったら眼科に行こう!
一見視力に関係ない病気かなと思う方も多いと思いますが、今は大丈夫でも今後の視力などに影響が出ることがあります。
気づかないうちに悪化することもありますので、他の疾患で用紙をもらっても放置をしたりご自身で判断せず眼科にかかりましょう。
当院では特に近視治療に力を入れていますが、注射不要で30分で結果がわかる41項目のアレルギー検査や結膜炎など他の病気も診察を行なっております。目のことで気になることがありましたらぜひご来院ください。
学校健診の用紙をもらった方はお忘れなくご持参ください。
以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした
この記事を監修した医師
中村眼科クリニック院長 眼科専門医
中村 富雄
東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。
目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。