皆さまこんにちは　千種区　本山の眼科　中村眼科クリニックです

スマホ・タブレットって危険！？

前回のコラムでも学校健診についてお話しましたが、そこで少し出た“斜視”について詳しくお話します。

前回のコラムをお読みでない方はこちらをご覧ください。

筋肉や神経にわずかな問題があると、目の位置がずれ、両目で一緒に正確に物を見ることができなくなり、斜視になることがあります。

身近では、絵本やおもちゃの代わりにスマホやタブレットで動画やアニメを子供さんに見せている方が増えております。子育て、仕事、家事と目がまわるように忙しいパパ、ママにとってスマホやタブレットは子供さんたちを静かにさせることができる手軽で便利なグッズです。

学校でもタブレットを使った授業があると聞きます。

しかし、近くを見る機会が増えたことで寄り目になり結果、斜視になってしまう子供が近年すごく増加し、眼科専門医の中では問題視されており強い危機感を持っています。

年齢が小さいうちに近視を発症すると、近視進行の速度が早まり将来、緑内障などの重大な病気にかかりやくすなります。

以上のように、近くを見る🟰近視になりやすいはよく知られていると思いますが、近くを見るスマホよりはタブレット、タブレットよりはテレビとより大きい画面で見る距離を少しでも遠ざけることでリスクは下がります。アニメや動画を見る時間を決め、見た後は外で遊ぶ・遠くを眺めるなどON・OFFの切り替えが大切です。

学校健診で斜視にひっかかったら？

学校健診で斜視が指摘された場合、まずは眼科を受診して専門医の診断を受けることが大切です。斜視は、両眼の視線が揃わない状態であり、早期発見と治療が重要です。学校健診では、斜視の有無や程度を簡単にチェックできますが、正確な診断と治療のためには、眼科での精密検査が必要です。

斜視と斜位の違いって何？

左右の目が同じ方向を向いていなくて，片方の目が内向きまたは外向きにずれている状態です。
ずれ方の違いによって、斜視と斜位の2通りがあります。

1.斜視→目隠しをしていない状態でも、両目の視線が揃っていない状態のこと。

斜視の場合、見た目の問題だけでなく，視力の発達が遅れる弱視の原因になったり，両目を使うことでしか得られない感覚（たとえば立体感など）が弱くなったりすることがあります。

また、物が二重に見えたり，目が疲れやすくなる原因になったりすることもあります。

2.斜位→普段はまっすぐで疲れた時や片目を隠した時に目の向きがずれる状態のこと。一般的には、両目が開いている状態では視線が揃っている。

斜位の場合、見た目は普通ですし、視力も正常に保たれることが多いです。しかし、斜視であるのか斜位であるのか、また治療が必要なのか一度、眼科に受診して専門医の説明を受けることが大切です。

まとめ

学校健診ではすべての斜視の生徒さんを指摘するのではなく、気になった生徒さんをピックアップしているのですが、医師によって判断がばらつくこともあります。小さい頃から分かっていたりすでに受診していたりする場合は問題ありませんが、初めて学校から連絡を受けるような場合、一度は眼科を受診してみてください。

以上　千種区　本山の眼科　中村眼科クリニックでした