2025.08.25 ものもらい花粉症・アレルギー
夏に繁殖する結膜炎とものもらい😈


皆さんこんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです
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夏に繁殖する結膜炎とものもらい
高温多湿の夏は細菌が繁殖しやすいため、結膜炎やものもらいを引き起こしやすい時期です。さらに夏バテなどで免疫力が低下すると、感染を招きやすくなります。
【結膜炎】
結膜とは上下のまぶたの裏側から白目の表面を覆っている薄い膜のことで、両者は袋状につながっています。
結膜炎とは、結膜にウイルスや細菌が感染したり、アレルギー物質が付着したりして起こる結膜の炎症のことです。
またウイルス性結膜炎については人から人へ感染するのが特徴です。代表的なものは流行性角結膜炎(はやり目)です。
当院では、症状が出たらクイックチェイサー Adenoという検査キットを使用し、検査結果も7分で陰性か陽性かの判断ができます。
家族や周囲の人にもうつりやすいので早めに診断を受け、陽性なら速やかな対処が必要です。
※流行性角結膜炎について詳しくはこちら
【ものもらい】
上下のまつ毛の生え際よりやや内側にマイボーム腺という穴があり、涙の蒸発を防ぐ油脂を分泌しています。
ものもらいは、このマイボーム腺やまつ毛の毛穴に細菌が感染して腫れや痛みなどが起こる症状です。
どんな症状?
【結膜炎】
細菌性結膜炎を起こす細菌には、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、クラミジア菌などがあります。これらの細菌に感染すると、目の充血・目の痛みや目やになどの症状が起こります。
また、アレルギー性結膜炎については目の充血の他にかゆみや目の痛み、涙、異物感を伴います。
※アレルギーについて詳しくはこちら
※アレルギー検査について詳しくはこちら
【ものもらい】
ものもらいはまぶたの縁や内側に生じたできもののことで、まつ毛の毛根やマイボーム腺に細菌が感染して腫れや痛みなどが現れます。
ものもらいにはいくつか種類があります。
麦粒腫▶︎まつ毛の毛根やマイボーム腺に細菌が感染し、炎症を起こして腫れや痛み、化膿などの症状が現れます。
霰粒腫▶︎マイボーム腺の出口が詰まってできるしこりです。
マイボーム腺炎▶︎マイボーム腺がふさがり、細菌に感染して炎症が起きた状態。腫れや痛みが現れ、炎症の後、米粒のような硬い芯が残りマイボーム腺を詰まらせることがあります。
医学的にものもらいとは麦粒腫のことをいいますが、一般には霰粒腫やマイボーム腺炎なども含むことがあります。
どんな治療がある?
ものもらいの治療は一般的に点眼液を使用して治療します。ですが、ものもらいを放っておいたり、中途半端に膿を出したりしてしまうと、患部に膜をつくって老廃物がたまり大きくなってしまった場合には切開や切除をすることがあります。
「切開や切除は痛いからしたくない!」という方に朗報です✨
当院ではものもらいを切らずに治療できる『ルミナス社製のIPL M22』を導入しました。
IPL(Intense Pulsed Light、集中制御パルス光療法) という特殊な光をまぶたに照射することによって、マイボーム腺のつまりを解消し油の分泌を活性化します。
マイボーム腺のつまりを解消できるIPLはドライアイにも効果があり、施術を受けられた患者様からは「すごく目が潤った!」などのお声を頂いております。
※IPLについて詳しくはこちら
※本治療は自費診療となるため、保険診療は適応されません。
まとめ
結膜炎やものもらいを予防するためには、目や目の周りを清潔に保ち、感染を引き起こすウイルスや細菌を寄せつけないことが大切です。また、体の抵抗力が落ちていると、ウイルスや細菌の感染を招きやすくなります。
当院では結膜炎は速やかに感染症かどうか診断ができます。ものもらいなどの症状が現れた場合は、切開や切除の他にIPL治療を受けることができます。
目のことでお困りなことがありましたら、お気軽にお越しください。
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以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした
この記事を監修した医師
中村眼科クリニック院長 眼科専門医
中村 富雄
東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。
目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。