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名古屋市千種区 中村眼科クリニック 医師監修お役立ちコラム 名古屋市千種区 中村眼科クリニック 医師監修お役立ちコラム

2025.02.17 コンタクト角膜潰瘍白内障ドライアイ・眼精疲労視力低下

コンタクトレンズで角膜内皮細胞が減る?

 

はじめに

最近では4月からの新生活に向けて早めにコンタクトレンズデビューをしたいという方が増えています。 今回はコンタクトレンズと角膜内皮細胞の関係についてお話しします。

角膜の働き

角膜は黒目の一番表面にある透明な膜です。外部からくる光は、まずこの角膜を通って眼の中に入り、水晶体を通って網膜で認知されています。

角膜は単に光が通過するだけではなく、ドーム型の形状をしていて、水晶体とともに凸レンズとして網膜に光のピントを合わせる働きを持っています。

角膜内皮細胞とは?

角膜は5層構造で外側から順に角膜上皮、ボーマン膜、角膜実質、デスメ膜、そして1番内側に角膜内皮細胞があります。

角膜はとてもむくみやすい部位で、水分が染みこむと濁ります。 角膜内皮細胞は染みこんできた水を常に汲みだして、角膜の透明性を保つ非常に重要な働きをしています。

コンタクトレンズと角膜内皮細胞の関係

透明でなければならない角膜は、血液のかわりに空気中から酸素を、涙などから栄養分を取り入れています。 最近のコンタクトレンズは酸素透過性に優れていますが、どうしても酸素不足になりがちです。

また、ソフトコンタクトレンズは角膜にフィットして装用感が良いのが特徴ですが、角膜上の涙の交換がされにくいといえます。 やはりコンタクトレンズは裸眼に比べると眼に対する負担は大きくなります。

最近、コンタクトレンズの長期装用による角膜内皮細胞の減少が問題になっています。

角膜内皮細胞が減るとどうなる?

角膜内皮細胞は3000〜3500個/㎟が正常値で、1000個/㎟以下になると角膜を透明に保つことができず白く濁っていきます(角膜混濁)。

重症化すると治療は角膜移植を選択するしかありません

白内障手術などで角膜内皮細胞は減少するため、手術前の段階で角膜内皮細胞が少ないと手術を受けることができなくなる可能性があります

まとめ

最近では今使っているコンタクトレンズで不便していないからと通販でコンタクトレンズを購入し、定期検査を受けない方が多くいます。角膜内皮細胞の減少は自分で気づくことはできません

コンタクトレンズを使用している方は特別困っていることがなくても、定期的に眼科を受診し検査を受けましょう。 (角膜内皮細胞検査は数秒で完了します。)

最後に

当院ではその他にも、子どもの近視治療、緑内障の早期発見・早期治療などにも努めております。目に関することで気になることがございましたら、お気軽にご来院ください。

この記事を監修した医師

中村眼科クリニック院長 眼科専門医

中村 富雄

東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。
目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。

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