2025.02.24 ものもらい
ものもらいを早く治したい!切開はいつでもできるの?


皆さまこんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです
目次
ものもらいを早く治したい!切開はいつでもできるの?
皆さま、ものもらいができて目にポツっとしたできものがあって気になる、、と感じたことはございませんか?
見た目にも影響しますので、早く治したいと思われる方も少なくないかと思います。
今回はそんなものもらいの治療についてお話させていただきたいと思います。
そもそも“ものもらい”ってなに??
目の病名の中でも有名ですので、ご存じの方も多いかと思いますが、どのような症状なのかご紹介させていただきます。
“マイボーム腺”と言われるまつ毛の生え際部分に脂や汗を分泌する腺があります。そこで何らかの原因で分泌物が腺内で詰まってしまい、そこに雑菌が入って化膿したものがものもらいです。
ものもらいは“麦粒腫”とも言います。“めばちこ”とおっしゃる方もいますね。
切開するときはどんなとき??
では、ここからは切開するタイミングや切開時の流れについてお話ししていきたいと思います。
タイミングはいつ?
想像しやすいもので言うと、ニキビを潰すのと同じような考え方でよろしいかと思います。
❌ものもらいができたて・まだ膿が溜まっていない→まだ切開時期ではない:点眼薬で経過観察
⭕️できものの中に膿が溜まっている→切開時期!ご本人様の同意が得られれば切開します。
🔺どうしても目が腫れている見た目が気になる→ものもらいの状態にもよりますが、患者様から希望された場合に行うこともございます。
ひとつ先に申し上げておきたいことは、切開するとなると目の近くで針を使うことになります。治りが早くなる可能性もございますが、気持ちの無理はせず、処置を受けていただければと思います。
また、切開中や切開後、気分が悪くなってしまう可能性もございますので、その際も無理せずすぐに申し出るようにしましょう。
切開するときの流れは?(当院での場合)
①切開する目に麻酔の点眼をします。
②ものもらいの部分に針を刺し、穴を開けます。
③ガラス棒などで中身を押し出します。
※中身の膿と一緒に出血するケースもございます。
④出血がある場合は止血をしつつ、切開部分に軟膏を塗り処置をします。
⑤見た目が気になる場合は眼帯などで目を保護することもございますが、以前に投稿した眼帯のブログでも記載したようにどんな時も眼帯をするべきではありません。(“眼帯”ってどんなときにするべきなの??←こちらをクリック👆)
眼帯を希望される方は先生に相談するようにしましょう。
見た目も良くなったけど経過観察必要なの??
結論から申し上げると自己判断はせず、しっかりと医師にOKをもらうまでは通院していただきたいと思うところです。
点眼や患部切開によって経過良好の場合でも、まだ目の中に細菌が残っている可能性があります。そのままにしておくとさらに患部が拡がり、症状悪化を招きかねません。
まとめ
ものもらいは私生活や環境が大きく関わっています。できてほしくない時に限ってできてしまったりしますよね。
見た目が気になって早く治したいという気持ちも理解できますが、医師の診断の下、経過をしっかり診ていくことが大切です。
逆に自然に治るだろうと放っておいたり、自分で患部を触って無理矢理治そうとすることも症状悪化に繋がりかねない場合もございますので、眼科へ受診するようにしましょう。
当院では緑内障の早期発見・早期治療、お子さまの視力低下の回復、アレルギー治療などにも努めております。目に関することで気になることがございましたら、お気軽にご来院ください。
以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした
この記事を監修した医師
中村眼科クリニック院長 眼科専門医
中村 富雄
東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。
目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。