2025.06.09 角膜潰瘍ドライアイ・眼精疲労視力低下
ドライアイ・霰粒腫でお悩みの方へ!IPL治療始めました!



皆さまこんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです。
本日は最近導入したIPLという機械についてご紹介させていただきたいと思います。
目次
IPLは何に効くの?
IPLは美容業界でも導入されている機械です。当院ではフォトフェイシャルの施術に加え、『MGD(マイボーム腺機能不全)』に対する治療も行っております。MGDは主にドライアイや霰粒腫でお困りの方におすすめする治療となっております。
また、白内障の手術前(術後)にもIPL治療を受けていただくと良いとされています。
このIPL治療はMGDに対する治療適応を日本国内で、厚生労働省より唯一承認を受けた機器 LUMENIS社の医療機器『OptiLight M22 IPLモデル』 を使用して施術します。
そもそもドライアイ・霰粒腫とは?
ドライアイ👀💧
近年、仕事や学校の授業含め、どの世代の方もスマホやタブレット・パソコンなどの手元を見ることが増えています。
日本ではドライアイ患者数が約2,200万人いるとされており、近視の進行と同時に悩まれている方が多い症状が『目の乾燥(ドライアイ)』です。
原因はさまざまですが、涙や脂を分泌する機能が低下すると起こり得る症状です。
ドライアイが進行すると、視力低下を感じる・角膜びらんや角膜潰瘍(角膜が剥がれる)になるなど、他の症状も誘発してしまう可能性が高まります。
霰粒腫👀🩹
まつ毛の生え際には“マイボーム腺”という脂を出す役割を果たしている部分があります。
マイボーム腺内の脂が詰まってしまうと流れることなくその場で固まり、滞ってしまいます。その際にぷくっとできるものが“霰粒腫”です。
似た症状に“麦粒腫(ものもらい)”があります。麦粒腫との大きな違いは『霰粒腫は無菌性によるできものであること』です。感染症ではないため、痛みなどもないことがほとんどです。
治癒するまでには数ヶ月かかります。
白内障手術の術前(術後)👀🏥
術後は目が乾燥しやすくなります。元々ドライアイ傾向にある方は術後、更に目の乾燥を感じやすくなることがあります。
術前にIPL治療を受けることにより目の乾燥や傷(=ドライアイ症状)が緩和され、術後の視力改善につながったという症例もあります。同時に目も潤うので、乾燥しにくい状態を保つことが期待できます。
MGD(マイボーム機能不全)
上記でも書いたように、マイボーム腺というまつ毛の生え際にある脂を分泌する器官があります。脂を分泌したり、涙の蒸発を防いだりして目を潤す役割を果たしています。その機能が低下してしまうとドライアイや霰粒腫の原因に繋がるのです。
MGDになりやすい人
⭐︎加齢
⭐︎脂質の多い食事
⭐︎メタボリックシンドローム
⭐︎コンタクトレンズ
⭐︎アイメイク
⭐︎喫煙
(※LUMENIS社パンフレット参照)
IPL治療の流れ
【初回】
診察にてお悩みの症状によってドライアイ傾向や霰粒腫の状態を診させていただきます👨⚕️
IPLが適応と判断した場合、予約をお取りいただき、本人からの同意を確認した上で後日治療を開始します。
【2回目以降】
当日は目の周りに光を当て、マイボーム腺内の詰まっている脂を流やすくします。その後、診察室で脂を圧迫し更に詰まりを解消します。
術後は肌が紫外線などを吸収しやすいので日焼け止めを塗り、しっかりと保湿することが大切です🧴🫧
約3〜4周間の間隔で4回以上施術することが推奨されています。点眼治療などよりも治療効果(※個人差はあります)が現れやすく、継続して施術を受けていただくことにより効果持続が長く続くこともあります。
すでに好評のお声をいただいています!
当院でも5月下旬からIPLを導入し、すでに数名の方に施術を受けていただいております。1回目の施術後でも効果がみられたようで、いつもより内側から目が潤っている・いつもよりはっきり見えるなどのお声をいただきました!✨
もちろん個人差はありますが、長年お悩みの方は解消されるかもしれませんので、1つの治療法としてご検討いただければと思います。
“切らずに治す“ことができます🌟
霰粒腫ができた場合、これまでは点眼で徐々に治していく方法や早く治したい場合には切開による治療しか方法がありませんでした。
切開となると眼球の近くで針を使うので、恐怖感で施術を受けられなかったり、痛みや出血が伴ったりした方もいらっしゃるかと思います。
このIPL治療は針を使うことはありません🙅♀️切開が怖い方でも安心して施術を受けていただけるかと思います。
まとめ
今回はMGD(マイボーム腺機能不全)に対するIPL治療についてご紹介させていただきました。
これまでドライアイに対して点眼療法をしてきていたがなかなか回復がみられない方や霰粒腫が発病と治癒を繰り返している方など、これまで悩まれてきた方にとてもおすすめしたい治療法です。
ドライアイに関しては点眼療法で表面を潤すことで一時的に防いでいましたが、時間が経過するにつれてまた乾きが気になっていたかと思います。それがIPL治療では目自体にアプローチをするので、目が潤い、乾燥しにくくなると考えられます。持続的に施術を受けていただくとより一層、予防効果は高まると言えます。
ドライアイの患者様が増加傾向にある今、悩んでいる方の改善策の手助けができればと思います。気になることがございましたらまずは“お電話にて質問📞“だけでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください!
そして、なんとこのIPL治療はフォトフェイシャルという顔のケアもできます!✨お顔のシミやそばかすなどでお悩みの方に必見ですので、来週のブログをお楽しみに!!💁♀️
その他にもお子さまの視力低下治療や緑内障の早期発見・早期治療などにも努めておりますので、目に関することで気になることがございましたら、お気軽にご来院ください。
以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした。
この記事を監修した医師
中村眼科クリニック院長 眼科専門医
中村 富雄
東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。
目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。