ほおっておくと
様々な目の病気を引き起こす
逆まつげ
睫毛乱生症(しょうもうらんせい)とは、通常は外に向かって生える睫毛(まつげ)が、内側(眼球側)に向かって生えることにより、睫毛が眼球に触れ、かゆみ、異物感、流涙を引き起こす症状のことで、逆まつげとも呼ばれています。
先天性として症状があらわれる乳幼児から、皮下の筋肉の筋力低下や瞼のたるみなどで症状があらわれる高齢者まで、さまざまな年代でみられる病気です。
自然に治るケースもありますが、眼に傷がつき感染症の原因になるなど様々な眼の病気の原因になることも多いです。
睫毛乱生症(逆まつげ)は、適切な処置をすることが大切です。
日常生活で
見られる症状
- 目がちくちくする、ゴロゴロするなどの
異物感を感じる
- 目が赤くなり、いつもより目ヤニが増える
- 異常に涙が出てくる
- 視力が落ちてきた
治療方法
軽い症状であれば、眼球を刺激するまつ毛を抜くと一時的に症状は改善しますが、数ヶ月もするとまつ毛がまた生えて来るので同じ症状を繰り返します。
抜く本数が少なくても、程度が軽くても、何度も繰り返すことで角膜や結膜の炎症を引き起こすケースもあります。
症状が強い際には手術が必要になる場合がございます。
※当院では手術を行いませんので、手術が必要な際には医療連携しております病院・クリニックをご紹介いたします
よくある質問
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乳幼児の場合、ほおっておいても自然に治りますか?
成長にしたがった自然に治癒されることが多いです。
一般的には乳幼児の場合、ほっぺがふっくらしていることで睫毛が内側に押し込まれることで逆まつげの症状が見られることが多く、成長にしたがって自然に治癒されることが多いです。
乳幼児の睫毛は柔らかくて障害の程度は軽いことが多く自然に経過観察をすることが多いです。
ただし、睫毛乱生症の症状が強くて角膜や結膜に障害が強く見られる場合は小学校入学時ぐらいにまでに手術による治療をお勧めしています。
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高齢者の場合、ほおっておいても自然に治りますか?
自然の治癒はあまり見込めませんので定期的な抜去が必要です。
高齢者の場合は正常(外側に向かって)生えていた睫毛がまぶたのたるみのために内側に押し込まれて発症するのがほとんどです。
そのため、自然の治癒はあまり見込めませんので定期的に抜去することで治療をすることもありますし、程度によってはまぶたの手術を行うことによって治療を行うこともございます。