IPL治療(ドライアイ・霰粒腫)
IPL治療(ドライアイ・霰粒腫)
特殊な光を当てることでドライアイや霰粒腫を改善させます!
日本でもまだ比較的新しい治療法であり、自費診療となっています。
ドライアイは日本で2200万人もの患者さんがいるといわれており、さらに増加しつつある目の病気です。
ドライアイはそのまま放置していると目の痛み、実用視力の低下、角膜・結膜の損傷を発症することもあります。
IPL(Intense Pulsed Light、集中制御パルス光療法)治療は、ドライアイの原因の一つである「MGD(マイボーム腺機能不全)」に対する新しい治療法です。2021年には米国食品医薬品局(FDA)がルミナス社製M22を「マイボーム機能不全を伴うドライアイ」のIPL治療器として承認し、日本のマイボーム腺機能不全診療ガイドラインでもMGDに対してIPLを実施する事をエビデンス的に強く推奨されております。当院では日本で初めて*MGDを伴うドライアイに対する治療を目的として承認**された最新のIPL (Intense Pulsed Light) 治療機 “OptiLIGHT M22”を導入しております。
また、IPLは皮膚科領域の治療でもよく使われており、フォトフェイシャル治療を行うことで、肌の沈着しているメラニン色素に反応・排出し、コラーゲンの再生等を促すことで、しみ、そばかす、くすみなど見た目の改善に期待できます。
*2022年12月現在 **マイボーム腺の圧出を実施することを前提とする
医療機器承認番号:30400BZX00293000
一般的名称 :キセノン光線治療器/眼瞼加温加圧装置
IPL治療(ドライアイ・霰粒腫)の症状・サイン
- 目が乾く
- 涙が出る
- まぶたの腫れ
- 目やに・膿がでる
- 目のかゆみ、乾き、ゴロゴロした感じが続いている
- 目がチカチカして、光がまぶしく感じる
MGD(マイボーム腺機能不全)とは
LIME研究会「MGDについて」
涙は「油層」と「水層」と「ムチン層」の3層構造をしています。外側の「油層」には涙の蒸発を防ぐ働きがあり、その油分は上下まぶたの縁にある「マイボーム腺」から分泌されます。マイボーム腺の機能が低下して脂が減り「油層」が減少するのがMGDです。
ドライアイの症状を訴える患者さんの86%以上に、このMGDが関与していることがわかっています。*
*時事メディカル 2018/05/06
IPL治療のメカニズム
IPL治療は、特殊な光を当てることでマイボーム腺を活性化させ、マイボーム腺の詰まりを解消し、涙の油層を正常化してドライアイの原因であるMGDを改善する画期的な治療法です。
レーザー治療とは異なり、ダウンタイム(安静時間)無しで治療することが出来ます。
- 異常血管の凝固による血管性病変改善
- 熱で脂を溶かすことによるマイボーム腺の閉塞改善
- 抗炎症作用
- 細菌の減少やまつ毛や毛穴のダニを死滅させることによる感染抑制
- コラーゲンの再構築
IPL治療の効果
IPL治療により様々な自覚症状の改善が期待できます。
目が疲れやすい |
ショボショボ、ゴロゴロする |
目が重たいと感じる |
乾いた感じがする |
なんとなく目に不快感がある |
かすんで見える |
目がかゆい |
光をまぶしく感じる |
涙があふれる |
目が痛む |
よく目が赤く充血する |
目やにがでる |
*NIBUT(非侵襲涙液破壊時間):眼をあけてから眼表面の涙液層が破壊するまでの時間(秒)。涙液の質の評価に用いられます(正常:10秒以上、異常:5秒以下)。
IPL治療のやり方について
3~4週間おきに4回治療を行うことを推奨しています。
- お化粧・日焼け止めをしている場合は完全におとします。
- 瞳を強い光から守るためアイプロテクターを装着し照射部位に専用のジェルを塗ります。
- 照射部位へIPLを照射します。
- ジェルを拭き取り、顔を洗浄して頂きます。
- その後は持参頂いた日焼け止めを塗って帰宅して頂けます。*
*MGDに対するIPL治療の場合、マイボーム腺圧出を行います
IPL治療の注意点・副作用について
- 施術中には、ゴムでパチンとはじかれた感じがします。
- IPL治療後、短時間ですが皮膚が赤みを帯びやすくなります。2~3時間で落ち着くことが多いです。
- 皮膚の弱い方などは、稀に浅達性熱傷による赤みやヒリヒリ感がでる場合があります。
- 極稀に、照射した部位に赤みやかさぶた、もしくは水ぶくれなどができ治るまでに5~10日かかる場合があります。
- 治療後2週間は紫外線に当たる時は日焼け止めを塗って下さい。
- 洗顔、メイク、入浴等は通常通り行って頂いて問題ありません。
禁忌(施術ができない場合)
下記の方はIPL治療の対応ができません。
以下に記載のない方であってもご自身で判断せず、ご不安なことなどがありましたら遠慮なくご相談ください。
- 妊婦および授乳中の方
- 光過敏症もしくは、光過敏性を高める薬剤をご使用中の方
- 皮膚が日焼けしている方
- てんかん発作の既往歴がある方
- ケロイド体質の方
- 血液凝固能に異常のある方
- 前がん病変、皮膚がん、または皮膚がんの既往歴がある方 など
IPL治療の費用
本治療は自費診療となるため、保険診療は適応されません。
症状によりますが、3~4週ごとに4回以上実施すると高い効果が期待できます。
MGD |
単回 |
¥ 8,800円(税込み) |
3~4週毎4回(1クール) |
¥ 30,000円(税込み) |
|
霰粒腫 |
単回 |
¥ 5,500円 (税込み) |
フォトフェイシャル |
単回 |
¥ 20,000円(税込み) |
3~4週毎4回(1クール) |
¥ 70,000円(税込み) |
※本治療は自費診療となるため、保険診療は適応されません。
※保険適用外(自費診療)となるため保険診療とは同日に行えません。
※治療効果には個人差があります。
IPL治療(ドライアイ・霰粒腫)の
よくあるご質問
IPL治療は、美容系の施術ではないのですか?
ドライアイ治療とは異なる波長のIPLを用いて、シミ、しわ、肌のきめの改善を目指す施術が美容皮膚科等で行われています。
当院でも、“OptiLIGHT M22”のカートリッジに交換することで、フォトフェイシャル施術をご提供することが可能です。ご希望の患者様は、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
化粧はしても大丈夫ですか?
治療前に化粧・日焼け止めをしている場合は完全に落としていただきます。レーザー治療とは異なり、ダウンタイム(安静時間)無しで行うことが出来るため、治療終了後はご愛用の化粧品をしていただくことが可能です。
痛みはありますか?
痛みは患者様の敏感度や日焼けの度合い等によって異なりますが、輪ゴムに弾かれた程度の痛みや刺激を感じる場合が多いです。
副作用はありますか?
施術中には、ゴムでパチンとはじかれた感じがします。
IPL治療後、短時間ですが皮膚が赤みを帯びやすくなります。2~3時間で落ち着くことが多いです。
皮膚の弱い方などは、稀に浅達性熱傷による赤みやヒリヒリ感がでる場合があります。
極稀に、照射した部位に赤みやかさぶた、もしくは水ぶくれなどができ治るまでに5~10日かかる場合があります。
治療間隔や期間はどれぐらいですか?
治療間隔は、3~4週間おきに、4回以上実施すると効果が高いというエビデンスがあり、当院でもそれに基づき推奨しております。治療効果には個人差があり、8回目で劇的に効果が出た患者様もいらっしゃいます。
IPL治療は保険適応ですか?
本治療は自費診療となるため、保険診療は適応されません。本治療に関わる治療・検査などの一連の診療行為は、全て自費診療(患者様の自己負担)となります。
IPL治療(ドライアイ・霰粒腫)に
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