レッドライト治療(新しい近視抑制治療)
レッドライト治療(新しい近視抑制治療)
【赤い光をみる】だけで近視の抑制が期待出来る!
日本でもまだ研究段階である新しい治療法であり、自費診療となっています。
レッドライト治療とは、赤い光を見ることで近視の進行を抑制する治療法です。
2014年に偶発的に赤色光に、近視を抑制する効果が発見されました。その後、2022年に米国眼科学会雑誌でその効果が紹介され、世界的に注目を集めている近視進行抑制治療になります。
※1 Y Jiang, et al. Ophthalmology,2022
現在、日本では未承認となっていますが、30か国以上で医療機器として許可されており、全世界ですでに15万人以上の小児に使用されています。
レッドライト治療は【光をみる】というシンプルな方法でお子様でも受け入れやすく、近視の抑制効果が高い治療です。副作用が少ないとも報告されています。
レッドライトが近視を抑制するメカニズム
近視とは、眼球の形が前後方向に伸びて眼軸長が進展し、ピントの合う位置が網膜より前になっている状態です。近くのものははっきり見えますが、遠くのものがぼやけて見えます。
正常 近視
レッドライトは650nmという波長の赤色光を目にあてることで、眼底の血流を改善し、強膜(目の奥の膜)の酸素状態を改善します。これにより眼軸長の伸びを抑え、近視の進行を防ぐとされています。
レッドライト治療の効果
レッドライト治療を正しく受けられた場合、1年で眼軸長の進展が76.8%抑制され、近視の度数も87.7%抑制されたという報告があります。
また、眼軸の長さというのは一度伸びてしまうと戻らないと今まで言われていました。
しかし、この研究では21.6%の方が0.05mm以上の眼軸長の短縮を認めました。この効果からもレッドライト治療は非常に注目を集めています。
レッドライト治療のやり方について
Eyerising近視治療用機器はオーストラリアのEyerising International社が製造する近視進行抑制治療(レッドライト療法)に使用するデバイスです。JIS(日本工業規格)C 60825-1:2014 規格のクラス1相当のダイオードレーザー製品です。最大出力2.5mW、照度1600Lux、瞳孔径4mm・3分間での照射で網膜に作用する最大出力は0.29mWとなり、健常な網膜であれば障害を起こさない領域のエネルギーであるため、眼球へ直接照射しても安全です。ヨーロッパCEマーク、オーストラリアTGA、ニュージーランドMedsafe、イギリスMHRAなど、すでに30カ国以上の医療規制当局が要求する品質、安全性、有効性の基準を満たしており、さらにその他の地域においても規制認可が広がってきています。
本デバイスは日本国内では未承認の医療機器です。
患者様は本デバイスをインターネットに接続し、ご自宅にて治療を行います。
ご自宅で1回3分、1日2回、週に5日間行います。
治療の間隔は最低でも4時間以上あけていただきます。
安全に使用していただくために、機器はオンラインでポータルサイトと接続して治療時間や治療間隔、日数などをシステムでコントロールします。
(規定の照射時間、回数を超えての使用はできない設定となっております。)
デバイスの使用方法については以下のリンク先の動画をご確認ください。
レッドライト治療の副作用について
直後の副作用として、⼀時的なまぶしさ、閃光盲、残像などがありますが、これらの副作⽤は数分間で消失します。治療終了後、瞼を閉じて眼を休めることで残像は3分以内に消失し、治療回数を重ねることで症状の持続時間は短くなると言われています。ただし、光過敏症・眼刺激・眼熱傷などの不快感が生じた場合は、本デバイスの使用を中止して医師に相談してください。
本デバイスでの治療経過中に有害事象を生じた症例(使用者7万5000人のうち5件。0.0067%)の報告では、全例ともに自覚症状として『治療後に長時間持続するまぶしさや残像』の訴えがあり、網膜障害と視力の低下を来しました。いずれの症例も治療中止数か月後に全例が正常所見に回復したと報告されています。
※治療終了後に5分以上残像が続くことが3回以上あれば、本治療をただちに中⽌してください。
治療の継続およびリバウンドについて
2年間レッドライト治療を継続した場合、単焦点眼鏡を継続した場合よりも眼軸長の進展を75%抑制できたとの報告があります。※1
リバウンドに関しては、同じ報告でレッドライトを1年で中断した場合、2年継続するよりもその後1年間で眼軸長が進展したとの結果が出ており、レッドライト治療は1年で中断するより、2年目も継続した方が良いとされています。また、単焦点眼鏡からレッドライトに切り替えた場合でも、その後眼軸長の進展が抑制されたとされています。 ※1
※1 Xiong, et al. Clin Exp Ophthamol.2022
適応条件
- 年齢:3才以上
- 対象:軽度近視~強度近視眼
禁忌(施術ができない場合)
- 斜視による両眼視機能異常がある場合
- どちらかの眼に屈折異常以外の異常、その他の全身的な異常がある場合
- 遺伝性網脈絡膜疾患、スターガルト病、網膜色素変性症、黄斑ジストロフィーなどの家族歴がある場合
- 光治療に対する過敏症がある場合
- 瞳孔散大(散瞳)のある児童、またはアトロピン、シクロペントラート、トロピカミドなどの瞳孔散大を引き起こす可能性のある薬剤を投与した後は本機器を使用しないでください。
- 低濃度アトロピン点眼治療との併用はできません。低濃度アトロピンをおこなってる患者は治療開始までに14日間以上の休薬が必要です。
レッドライト治療の注意点
- 治療の開始前に対象・適応になるかの診察・検査を行います。
- 治療開始後も治療効果や副作用を確認するために定期的な診察・検査が必要です。
- 治療を行う前に、コンタクトレンズまたは眼鏡を外してください。
- 近視の進行を抑えることが目的であり、現在ある近視が治るわけではありません。
- 効果には個人差があり、どなたにも必ず効果が出るものではありません。
- 残像が続く、見えにくさなどの不快な症状があればすぐに治療を中止し、受診してください。
- 治療中は目の衛生に注意し、目の炎症や腫れなどの病気がある場合は、治療を中止してください。
- アトロピン点眼との併用はできません。マイオピン点眼を行っている場合、レッドライト治療を行う前に14日間の休薬が必要になります。
レッドライト治療の費用
本治療は自費診療となるため、保険診療は適応されません。
クリニックでの費用(検査費・治療費)
初年度 |
適応検査 |
¥ 16,500円(税込み) |
初回適応検査 |
検査費・治療費 |
¥ 165,000円(税込み) |
デバイス貸与+1,3,6,9,12か月後の検査費用 ※同一デバイスでの2人目以降の治療費・検査費は¥ 100,000円 |
|
2年目以降 |
検査費 |
¥ 11,000円 (税込み) |
1来院ごとの検査費用 |
- 初回適応検査
屈折検査、視力検査、OCT検査、スリット検査、問診、デモ機デモンストレーション - 定期検査
屈折検査、視力検査、OCT検査、スリット検査、問診、使用状況確認
メーカーへお支払い頂く費用(サブスクリプションプラン)
サブスクリプションプラン |
毎月払い |
¥ 8,250円 (税込み) |
1年分一括払い |
¥ 89,100円 (税込み) – 10%ディスカウント |
|
2年分一括払い |
¥ 158,400円(税込み) – 20%ディスカウント |
※患者様登録は、デバイス1台につき5名まで可能です。
(人数分のサブスクリプション料金の支払いが必要となります。)
※メーカーとの契約はクレジットカード支払いのみ(JCBは使用できません)
※レッドライト治療は保険適用外(自費診療)となるため保険診療とは同日に行えません。健康保険証は使用できませんのでご理解のほどよろしくお願いいたします。
※本デバイスは国内未承認機器のため医師の個人輸入となります。
※デバイスの所有権は輸入者の医師に帰属するため、患者様へは貸与となります。
レッドライト治療の返金について
治療を中断する場合、治療機器は医療機関への返却が必要となります。未承認医療機器のため、治療機器の第三者への譲渡、貸与、転売は法的に禁止されています。
<途中キャンセルの場合>
使用者側のご都合で治療を中断する場合、治療開始から1ヶ月以内の患者様に限り、治療費および検査費のうち65,000円を返金いたします。
<何らかの有害事象が発症した場合>
何らかの有害事象などにより医師の判断で治療継続が困難と判断された場合、治療開始後6か月以内に限り初年度治療費・検査費のうち50,000円を返金いたします。
それ以降の返金はできませんのでご留意ください。メーカーへのサブスクリプション料金についても別途に解約手続きが必要です
※お支払い完了後はサブスクリプション料金の返金は受けられません。サブスクリプション料金の支払い手続きでエラー等が出る場合はクレジットカード会社へお問合せください。
レッドライト治療(新しい近視抑制治療)の
よくあるご質問
デバイスに不具合が起きて相談したいときはどうしたら良いですか?
治療に関するご質問は当院までお問合せください。
機器の操作、カスタマーポータルサイト等に関するご質問は eyerising-jp@eyelens.sg へお問合せください。(カスタマーサポートは販売代理店のシンガポールEye-Lens社が行います。)
以下の事由により故障が発生した場合の修理は保証の対象外となります。
・損傷、落下、機械的な損傷、水の浸入など、偶発的な要因や人的な要因などによる故障
・不可抗力(落雷、地震、火災、その他の天災)による損害
・デバイスに貼付されたステッカーが取り除かれたり、拭き取られたり、こすり取られたり等、変更されている場合も保証の対象外となります。
短期留学や旅行で海外へ持ち出してもよいですか?
本デバイスは100V~240Vまでの電圧に対応している為ほとんどの国での使用が可能ではありますが、渡航先のコンセントに対応する変換プラグが必要です。
尚、渡航先への持ち込みが可能かに関しましては、事前にご自身で航空会社(旅行代理店)への問い合わせや、各国の制度の確認が必要となります。
回答に時間を要する場合もありますので、期間に余裕を持ってご確認ください。
治療期間中に引越しする場合、どうすれば良いですか?
引っ越しにともない、患者様が受診医療機関を変更される場合はデバイスを貸与元の当院へ返却する必要があります。
その後、次の医療機関が設定する費用のもとで新たにデバイスの貸与を受ける必要があります。
治療の時間帯は必ず登校前と下校後のタイミングでなければいけませんか?
治療のタイミングに決まりはありません。治療スケジュールが組みやすい時間帯で計画をしてください。例えば、下校後に1回目の治療を行い、夕食後に2回目の治療を行っていただくことも可能です。(4時間以上の間隔をあける必要があります。)
ロックはいつリセットされますか?
下記の表で説明します。
例①:月~金曜日2回行い、土日お休みスケジュール
例②:土曜日の16:00に10回目の治療を終えた場合、月曜日の0:00 まで治療を開始することができません。また、火曜日は1回のみ使用 可能となります。
治療開始日はいつが起点となりますか?
治療開始日はポータルサイトでサブスクリプション料金の支払い手続きを完了後、最初の治療が開始された日となります。
この治療開始日を起点として「1週」のカウントがスタートします。
なお、「1日」は日本時間の午前0時~午後23時59分59秒と設定されています。
1日1回しか治療できなかった場合、どうすればよいですか?
治療を習慣化するため、推奨の治療スケジュールを1日2回、 1週で5日間としていますが、1週のうち、合計10回までの治療 が可能です。1週で計10回の治療になるよう計画してください。
Eyerising近視治療用機器での治療は保険適応ですか?
未承認医療機器のため保険適応にはなりません。本治療に関わる治療・検査などの一連の診療行為は、全て自費診療(患者様の自己負担)となります。
レッドライト治療(新しい近視抑制治療)に
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