近視とは

近視とは、眼球の形が前後方向に伸びて、ピントの合う位置が網膜より前になっている状態です。近くのものははっきり見えますが、遠くのものがぼやけて見えます。

近くを見る作業を長く続けると、水晶体の厚さを調節している毛様体筋が異常に緊張して、一時的に近視の状態になります。緊張した状態が長く続くと、近視が進行する場合があります。

正視

近視

近視になるとなぜ困るのか

近視は眼鏡をかければ問題ないと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、研究で近視が将来の目の病気の発症に大きく影響を与えることがわかってきました。軽度の近視でも近視のない人と比べると緑内障を発症するリスクは4倍、網膜剥離を発症するリスクは3倍になり、近視以外の目の病気にかかる可能性が高まることが知られています。

近視の原因

近視は遺伝と環境の両方が関係します。親が近視の場合、子どもが近視になる可能性は高いと考えられます。環境要因としては、屋外活動の減少や、スマートフォンやタブレット学習の普及で近いところを長時間見る作業が増えたことなどが挙げられます。

大人の近視の治療方法

大人の近視の治療は、ピントが合わない分をメガネのレンズやコンタクトレンズで矯正することが一般的です。近くを見る作業を長く続けて毛様体筋が緊張して一時的に近視になっている状態であれば超音波治療や点眼で一時的に視力が回復する場合もありますが、どなたにも同じように効果がでるものではありません。
見にくさを放置しておくと、眼精疲労につながり仕事の効率が落ちたり、自動車の運転で安全が損なわれたりするなど、生活に支障をきたす場合があります。両目で0.7の視力を下回ったら眼鏡などで視力を補正することが望ましいです。
一度眼鏡やコンタクトレンズを作っても、目の状態は時間の経過とともに変化し眼鏡やコンタクトレンズが合わなくなる場合もあります。

また、近視が影響して別の目の病気が起こっていないか、早期発見・治療につなげることもとても大切です。近視がある方はご自分の目の状態を正しく把握するためにも、定期的に眼科を受診し診察・検査を受けて頂くことがお勧めです。

Nakamura

2024.03.14

超音波治療(ドクタービジョン)

https://motoyama-nakamura-gankaclinic.jp/case/p1967