クリニックブログ

2022/12/12

学校と眼科での視力検査結果が異なるのはなぜ?

皆さまこんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです

余談

本日、1212日は『漢字の日』だそうです。日本漢字能力検定協会が「良い(1)(2)(1)(2)」という語呂合わせにちなんで記念日として制定したそうです。またこの日は毎年、京都にある清水寺で今年の漢字を発表する日でもあります。今年はどの漢字が選ばれるのか楽しみですね。

学校と眼科での視力検査結果が異なるのはなぜ?

ブログや当クリニック内の掲示物にも掲載があるように、近年の子どもの視力低下は深刻な問題となっています10月〜11月にかけては小・中学校で秋の健診がありましたね。当クリニックにも健診の紙をお持ちいただく親御さんが多くいらっしゃいました。そんな中でよくある出来事が、見出しにも書かせていただいたように「学校と眼科での検査結果が異なる」ということです。そこで今回はどうしてこのような差が出てくるのか理由も添えながらお話しさせていただきたいと思います。

検査時間の違い

☆学校:健診は授業の間の限られた時間で行うため、1人ひとりに時間をかけて検査を行うことが難しい傾向にあります。

☆眼科:時間に制限はないので、ゆっくり患者さまのペースに合わせて検査を行うことができます。

目の疲れ具合

☆学校:先ほども書かせていただいたように、授業の合間の時間を割いて検査を行います。そのため、目の筋肉が凝り固まった状態で検査を行う場合が多くあります。

☆眼科:家から眼科までの移動やトレーニングをされているお子さまはトレーニングを先に行いますので、ある程度、遠くを見る時間が設けられ、目の筋肉が緩和されている場合もあり得るかと思います。また、朝方に検査をすると1日の中で目をそれほど使っていない状態なので、視力が出やすい傾向にあります。

視力検査の理解度

これは低学年のお子さまにみられることがほとんどです。就学時健診でも視力検査を行いますので、入学前から知っているお子さまも多いかもしれませんが、視力検査の方法を理解することが難しく検査にうまく取り組めず、結果が出なかったという場合も中にはあります。

心因性の問題

学校や私生活において、何かに対してストレスを抱えており、目が見えづらくなるという場合もあります。緊張している場合も起こり得ることなので、頑張って良い結果を出そうとしたり、周りの空気に飲まれてしまったりということもあるかもしれません。

まとめ

検査結果が必ずしも学校よりも眼科の方が良くなっているということではありませんので、そこはご理解いただければと思います。あくまでも学校よりも眼科の方が結果が良くなったという場合が多いことを前提にお話をさせていただいております。

視力低下の深刻さが深まるとともに、最近は視力低下が始まる年齢もさらに若くなってきている印象にあります。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、当クリニックではお子さまに対する視力回復トレーニングを行なっております。この視力回復トレーニングに通っているお子さまの中で未就学児のお子さまも多く見られるようになったなというのが現状です。

未来あるお子さまの目を大切に守っていくためにも何か異変を感じたらすぐに眼科へ受診してください。私もよく言葉にしておりますが、皆さまにも『早期発見・早期治療』を心掛けていただけると幸いです。

最後に

当クリニックではお子さまの視力低下の回復の他にも、緑内障の早期発見・早期治療やアレルギー治療にも努めております。目に関することで何か気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした

この記事を監修した医師

中村眼科クリニック院長 / 眼科専門医 中村 富雄

東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。

目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。

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