2023/05/08
皆さんこんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです
今日から「コロナウイルス」が季節性インフルエンザと同じ部類の“5類”に移行されますね。振り返ってみるとこの約3年間は今までと同じような生活ができないことが多く、我慢することも多かったように思います。
まだ完全にウイルスによる感染症がなくなったわけではないですが、今年に入ってからは流行前と同じような生活ができるようになってきたように思います。今後も体調管理には気をつけつつ、それぞれ楽しい想い出を作っていただければと思います。
皆さん花粉症シーズンも終わりを迎えていますね。今年は本当に飛散量が多く、花粉症による症状を訴える患者様も多かったです。そんな今日此頃ではありますが、まだ症状が落ち着かないという方もいらっしゃると思います。
この時期、いちばんに考えられる原因は“イネ科”による植物アレルギーかと思います。しかし、原因はそれだけではないのです。もちろん通年ある“ホコリ”や“ダニ“などの可能性もございます。それ以外に考えられるものとして“虫アレルギー”の可能性もあるのです。今回はそんな“虫アレルギー”についてお話しさせていただきたいと思います。
虫アレルギーとはある一定の虫の死骸や糞・便、成虫の鱗粉を吸い込んでしまうことによって起こります。アレルギー要因となる虫をご紹介します。
〈発生時期〉
主に初夏(4月下旬)〜晩秋(12月上旬)にかけて
〈発生場所〉
水辺(川・湖・沼),用水路,水たまり,灯の周辺
〈特徴〉
“蚊“とは違い吸血性はない,交尾のために蚊柱を作る習性がある,成虫になってからの寿命が2〜3日,少しでも高い位置に蚊柱を作る習性がある(頭虫と言われる要因)
〈発生時期〉
春〜秋にかけて(特に秋)
〈発生場所〉
幼虫:光が苦手なため暗くて暖かい場所を好む
成虫:低密閉で保管されている食品や食べカス(メイガ),動物性繊維で作られている衣服(イガ)
〈特徴〉
よく想像する蛾と違い蝶のように羽が広がっていない細長い形をしている,夜行性
〈発生時期〉
通年(特に夏)
〈発生場所〉
暗くて狭い隙間のある場所ならどこでもあり得る
〈特徴〉
夜行性,高温多湿を好む,25℃以上になると繁殖する,北海道では滅多に出現しないので珍しい生き物とされている,雑食性,繁殖力が非常に強い
主に虫アレルギーの症状は気管支に影響するので、咳や鼻水の症状が現れます。また、皮膚が荒れることもございます。それほど多いわけではありませんが、目に症状が出ることもございます。
防虫剤や除湿剤を活用する、虫よけグッズを活用する、こまめに掃除をする、高温多湿の空間にならないように適度に空気の入れ替えをする
いかがでしたでしょうか。“虫アレルギー”というのは耳にする機会もあまりないと思うのでこのブログを読んでアレルギー要因のひとつであることを知っていただけたらと思います。また、今アレルギー症状でお悩みの方はもしかすると虫アレルギーかもしれません。
何か症状が出ているのであればそのままにせず、病院を受診するようにしましょう。そのままにしておくと喘息など重い症状になりかねません。
当クリニックでもアレルギー治療はもちろん、アレルギー検査も行っておりますので気になった方はお気軽にお声掛けください。
そのほかにも緑内障の早期発見・早期治療やお子さまの視力低下の回復などにも努めております。目に関することで何かございましたらご来院ください。
また、学生の皆さんはちょうど今春の学校検診の時期かと思います。学校から目に関する用紙をもらってきた学生さんは当クリニックで診れますのでご来院いただければと思います。
以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした。
東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。
目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。