クリニックブログ

2023/05/15

~精密眼底検査でわかること・注意点とは~

余談

先日の14日は「母の日」でしたね。みなさんはお母さんに感謝の気持ちは伝えられましたか?私は毎年カーネーションをプレゼントしています。気持ちを口にできない方は手紙で伝えるのもいいですね。

眼科でよく聞く精密眼底検査ってなに??

まず「精密眼底検査」とは・・・眼球の奥にある眼底の状態を観察し眼底に異常が起きていないかを調べる検査で、瞳孔を広げる目薬を使用し眼底カメラや眼底鏡と呼ばれる機械を使って検査を行います。

精密眼底検査が対象になる人は??

一般的には、「虫が飛んで見える」「黒い点が見える」などの自覚症状がある場合に精密眼底検査を行いますが、持病である「高血圧」「糖尿病」「視力低下」が見られる場合にも精密眼底検査を勧めております。これらの症状以外でも医師の判断で検査を行う場合もあります。

精密眼底検査の注意点

精密眼底検査ではほとんどの場合が瞳孔をひらく目薬を使用するため、検査後も4~5時間ほど(個人差あります)瞳孔が開いたままになります。まぶしさやぼやけを感じるため瞳孔が開いている状態では車や自転車はとても危ないので精密眼底検査はできませんのであらかじめ公共交通機関徒歩家族に送迎を頼んだりしましょう!

また、精密眼底検査をする際コンタクトレンズをしている方は瞳孔を広げる目薬の効きが悪くなるため、コンタクトレンズを外していただいてから点眼をしますので、コンタクトの保存容器やあらかじめ眼鏡の装用や持参をしていただくと安心です。(当院ではコンタクトを一時的に保管できるケースを用意しております)

精密眼底検査で行う検査方法とは

検眼鏡

部屋を暗くした状態で患者さんの数センチ前から瞳孔を通して光を入れ眼底を覗き込みます。

細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)

眼球に帯状の光を当て立体的に眼球を観察できる検査です。

眼底写真

眼底写真は人体の中で唯一、外から直接観察できる眼底の血管を映します。高血圧、糖尿病、動脈硬化などで起こる全身の血管の変化がここに現れ確認できます。

OCT(光干渉断層計)

網膜の断層画像を撮影する検査です。診察や眼底検査だけではできなかった網膜の断面を見ることができ、網膜疾患や黄斑部病変などの診断ができます。

・・・など様々な方法がありこれらの検査方法をすることによって、正確に診断することができ病気を発見することができます。

まとめ

精密眼底検査は痛みも無く時間も長くはかからず当日結果を知ることができ、精密検査の中でも負担の少ないものになります。体に症状が出ていなくても検査を行うことで早期発見することができ、失明などの最悪の自体を避けることができます。異変を感じる前、異変を感じたらすぐに眼科を受診しましょう。

最後に

他にも、緑内障の早期発見・早期治療やお子さまの視力低下の回復にも努めておりますので、何か気になることがございましたらお気軽にご来院ください。

 

以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした

この記事を監修した医師

中村眼科クリニック院長 / 眼科専門医 中村 富雄

東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。

目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。

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