クリニックブログ

2021/06/21

糖尿病は危険な病気です~一生ものの目を大切に~

皆さんこんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです

 

本日は『夏至』だそうです。夏至いうと、二十四節気の一つで、一年で最も日が出ている時間が長い日ですね。冬至と反対となる日で、春分と秋分のちょうど間になる日だそうです。たしかにここ最近、診療終了時間にふと外を見てみると前までは真っ暗でしたが、今はあと少しで日が沈むなあ…という感じの、なんとも言えない素敵な景色が広がっています。“夏”という文字が入っているということもあり、いよいよ夏がやってくるのかという気持ちになりますが、まだまだ湿気のある梅雨が続きそうですね。

 

さて、本日は前回のブログに続き、この疾患を持っていらっしゃる方は特に読んでいただきたいブログとなっております。この疾患というのは「糖尿病網膜症」です。

 

糖尿病網膜症とは網膜を栄養としている眼底の細動脈や毛細血管などの小さな血管が故障して起こる病気です。

 

糖尿病網膜症は世界全体では糖尿病の人のうち、約35%の人に糖尿病網膜症があります。かなり前にはなりますが、2007年の調査では、糖尿病の人のうち約15%の日本人に網膜症があったと報告されています。糖尿病網膜症は日本人の失明原因の第2位であり、年間約3,000人が失明していると言われています。

 

糖尿病網膜症の初期症状としては、高血圧性網膜症の初期症状と同じく、自覚症状がありませんが網膜症が悪くなるにつれて

・視界に斑点・糸くずが見える・蚊が飛んでいるように見える・視界がぼやける・色覚異常・視野内に暗いところがあるなどさまざまな症状が出現します。

さらに眼底出血や網膜剥離を起こすと

・何も見えない・失明などの重篤な症状がみられます。

 

糖尿病網膜症はどのように進行するのか次のような経過になります。

①    高血糖の為、眼底の小さな動脈や毛細血管が痛む

②    血管の壁が弱くなり、島のようにぽっこり膨らむ

③    毛細血管の壁が破れ、血液や脂質などが血管の外へ漏れる

④    毛細血管がつまり、虚血(血が行き渡っていない状態)になった神経が死んでしまい、白く見える

⑤    いろいろなところの毛細血管がつまると、酸素栄養不足が深刻になる

⑥    酸素栄養不足になると、酸素を補う新生血管ができる

⑦    新しい血管はもろくて破れやすいため、ちょっとしたことで新しい血管は破れてしまい、網膜の近くで出血する

⑧    出血を繰り返したりしているうちに網膜上に膜ができて、それが網膜を引っ張り、網膜が剥がれる

⑨    視力を失う

 

糖尿病網膜症は血糖値が同じくらいでも、悪くなりやすい人と悪くなりにくい人がいます。基本的に眼科で治療する病気のため、定期的に眼科を受診していただくことをおすすめ致します。

 

当院では瞳孔を広げる目薬を使って、目の奥を調べる検査を行っております。突然目が見えにくくなったり、失明してしまう前に、早期発見・早期治療に繋げるため、当院では人間ドックなどに引っかかってしまった方も結果を元に積極的に検査や治療をさせていただきます。

 

他にも緑内障の早期発見・早期治療やお子さまの視力低下の回復にも努めておりますので、何か気になることがございましたら、お気軽にご来院ください。

 

以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした