2022/12/26
みなさん こんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニック です
今年も残り今日含め“6日”となりました。外は本格的な冬を感じる冷たい風が吹くようになり、朝は布団からなかなか出られない時期になってきましたね。今年も忙しい一年となりましたが、まだまだコロナは第〇波と続いておりますが、はやく収束し元の生活に戻れるといいですね・・・。いつも当クリニックへご来院いただき、本当にありがとうございます。
まず緑内障とは・・・目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経がダメージを受け、視力低下や視野(見える範囲)が狭くなる病気のことです。みなさんがよく耳にする緑内障ですが、今回は急性緑内障についてお話していきたいと思います。
急性緑内障とは・・・急激な眼圧上昇によりさまざまな症状を引き起こす病気です。
・目の痛み
・頭痛
・吐き気
・視力低下
・・・などの症状がありますが、他覚症状では目の充血・瞳孔が拡がる・黒目の部分の濁りなどがでてきます。急性緑内障を引き起こす前は、正常な眼圧であることが多く自覚障害を感じにくいため気づくことが難しいです。ですが、急性緑内障を引き起こすと眼圧が急激に上昇し、目の痛み・目の見え方がいつもとおかしい・頭痛・吐き気ねどの症状があらわれます。(通常の眼圧は、10~20mmHgひどくなると眼圧は50mmHg以上に上昇します。)
房水(眼球の中にある水分)の出口の役割をしている隅角が、虹彩(網膜に達する光を加減する部位)によりふさがれ、眼球内に房水がたまることで眼圧が上がります。房水は隅角から流れ出なくなっても作られ続け、眼圧はどんどん高くなり、このような急激に高い眼圧になった状態を急性緑内障発作と呼びます。
目の硬さを調べる検査
瞳孔を拡げて目の奥まで詳しく見る検査
鏡のついた特殊なコンタクトレンズを目に乗せて、隅角(角膜(透明な層)と虹彩(眼球の色のついた部分)の間の領域の状態を細隙灯顕微鏡によって観察する検査
超音波を使い、前眼部(角膜・結膜・虹彩・隅角・水晶体・毛様体・脈格膜・周辺網膜)の断層像と動画を撮影する検査
・・・など様々な検査がありますが、そのときにの状況・症状に合わせて検査させていただきます。
緑内障は日本人の失明の原因の1位のとても怖い病気です。視野の狭まりの自覚症状があまりないまま進行してしまうことが多いので、治療が遅れて失明までいってしまうことがあります。その中でも今回お話した急性緑内障は、急激に眼圧が上昇し、目の痛み・頭痛・吐き気などの症状があり、迅速な対応が必要です。症状が目以外の頭痛や吐き気などで緑内障の症状だと思わずに内科や眼科以外の病院を受診し、緑内障と気づかずに治療が遅れてしまい1日もかからずに失明してしまうこともあるので、眼科の定期検査を受けることは早期発見にもつながるのでとても大事です。
他にも緑内障の早期発見・早期治療やお子さまの視力低下にも努めておりますので、何か気になることがございましたら、お気軽にご来院下さい。
2022年12月30日(金)から2023年1月4日(水)までお休みさせていただきます。
年内は2022年12月29日(木)まで、年明けは2023年1月5日(木)から診療開始です。
来年もよろしくお願いいたします。
以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした
東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。
目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。