2023/10/16
10月も半ばに入り涼しい日が続いていますね。急に寒くなり季節の変わり目の体調には気をつけましょう!
最近当院では、保育園・幼稚園に通われているお子さまが「目が赤くなった」「目の充血がある」「どろっとした目やにがある」「涙が出る」「風邪症状がある」などの症状があり保育園・幼稚園の先生に「眼科で検査をしてきてください」と言われ来院されるお子さまをたくさん見かけます。
「流行性角結膜炎(はやり目)って何??」「なんで検査が必要なの」「なんで保育園・幼稚園に行けなくなるの??」と疑問に思う保護者の方もたくさんいらっしゃるかと思いますので、本日は、「流行性角結膜炎(はやり目)」についてお話ししていきたいと思います。
流行性角結膜炎とは・・・
アデノウイルスという風邪のウイルスが眼に感染することで起こる病気のことで、感染力がとても強く、病原体の付いた手で目をこするだけで簡単に移ってしまいます。そのため「はやり目」とも言われております。
・目の充血
・目の痛み
・涙が出る
・どろっとした目やにがでる
・まぶたの腫れ
・耳前リンパ節の腫れ
・・・など時には「のどの痛み」「39度前後の発熱」の目以外の症状がでることもあります。
検査キットを使用し陰性か陽性かの診断をします。当院では、「クイックチェイサー Adeno 眼」を導入しており、検査結果も7分ほどでわかります。
こまめな手洗いうがいが一般的ですがその他の対策方法は・・・
・家族とはタオルを別々にする。一緒のものを使わない
・アルコール消毒をする
・お風呂は最後に入る
・学校へは行かない。(保育園・幼稚園・学校は登園・登校停止になります)
・・・流行性角結膜炎は、医師が周囲への感染力がなくなったと判断するまで登園や登校を控える必要があります。医師の指示に従って周囲への感染を拡げないように注意しましょう!
流行性角結膜炎は保育園や幼稚園に通われている小さいお子さまがかかりやすい眼の病気になります。症状が長引きやすく、流行性角結膜炎に対する効果的な治療薬がありませんので、対症療法として目やにや眼の充血を抑えるような目薬を使用します。多くの場合は1、2週間で治ることがほとんどですが、炎症が長引くと角膜の炎症が強くなり視力低下の原因となることもあるため、医師の指示に従って通院しましょう!
その他にも緑内障の早期発見・早期治療などにも努めておりますので、何か気になることがございましたら、お気軽にご来院ください。お待ち致しております。
以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした
東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。
目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。