2023/07/17
皆さんこんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです
さて、話は変わりますが梅雨も明け、日差しの強い夏らしい日が多くなってきましたね。夏になるとお肌の日焼け対策はされる方が多いかと思いますが、お肌と一緒で目も日焼けします。本日は『目の日焼け』についてお話していきたいと思います。
まず、日焼けとは紫外線が皮膚にあたり炎症を起こすことやメラニンが色素沈着し、皮膚の色が黒くなることを言いますが、目にも紫外線は影響を与えています。
目や皮膚に紫外線があたってしまうと「活性酸素」という高い酸化力を持つ酸素の量が増えて日焼けの元となります。活性酸素とはいろいろな刺激を受け活性化した酸素の一部が呼吸により、体内に取り込まれたものです。
活性酸素は免疫や細胞伝達物質の機能には必要ですが、過剰に摂取することも良くはありません。過剰に摂取された活性酸素は角膜にダメージを与えます。また、紫外線を浴びると脳が防御しようとし、体内にメラニン色素を作るため、目の日焼けは肌の日焼けにも繋がります。
また、日焼けをしてしまった場合、強く目に紫外線が当たってしまうと、数時間後に痛みや充血の症状が現れる場合があり、これを『雪眼炎』といい、一般的には“雪目”という名で知られています。痛みや充血の症状のほかに、目がしょぼしょぼする・涙が止まらないなどの症状もあります。
“雪目”の症状だけではなく、目がかすむ・ぼやけて見にくい・二重や三重に見える・光が眩しいなど紫外線を浴び続けると水晶体が傷つき、視力低下してしまう可能性があります。これを『白内障』と言います。
また、紫外線は充血・異物感・ドライアイ・眼精疲労などの原因となりますし、白目の表面を覆っている半透明の結膜が異常に増殖して黒目に伸びてきてしまう状態を『翼状片』と言いますが、紫外線が原因と言われております。
言葉は少し強くなってしまいますが、紫外線対策(日焼け対策)を怠ってしまうと上記のような症状の原因になり得ます。
また、上からの日差しだけでなく、地面からの照り返しによる紫外線(日焼け)もございます。自分自身の目を守るためにもサングラスや帽子などを活用し、しっかり対策に努めましょう!
今お話した症状に一つでも心当たりがある方や気になる方はお気軽にご来院ください。
ほかにも、緑内障の早期発見・早期治療やお子さまの視力回復にも努めておりますので、少しでも不安に感じた方はお気軽にご来院ください。
以上 千種区本山の眼科 中村眼科クリニックでした
東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。
目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。