クリニックブログ

2023/02/27

今年の花粉症はひどすぎる!!!どうしようもないゴロゴロ感・強い目のかゆみ・ベタッとした目やには春季カタルかも…!〜私の体験談も添えて〜

ご挨拶

皆さんこんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです

余談

今週の半ばから3月に入りますね。3月は卒業・卒園シーズンで別れの時期でもありますが、ひな祭りや春休みなど楽しみなイベントがある月でもあります。これからは気温も日中は高い日が多くなりそうで、季節も冬から春に感じられそうですね。景色の移り行く姿を見るのも楽しいかもしれませんね。

春季カタル

さて、アレルギーシーズンの真っ最中ですね。今年は10年に一度のひどい花粉がやってくると言われています。すでに飛散も始まっており、症状が現れている方もいらっしゃるのではないかと思います。花粉症をお持ちの方はまだまだこれからが本番というところだと思いますので、お薬や花粉症対策グッズを用いて対策をしっかりしましょう。

題名にも書いたように本日は『春季カタル』という目の病気についてお話しさせていただきたいと思います。春季カタルと聞くとという字が入っているのでなんとなく春によくみられる病気かなと想像される方は多いかもしれませんね。実際はどのような病気なのでしょうか。

どうしようもないゴロゴロ感・強い目のかゆみ・ベタッとしためやに

私事になってしまいますが実は私も春季カタルでして、目薬で治療を行なっています。参考になるかはわかりませんが、私の体験も交えて今回はお話しできたらと思います。

まず、春季カタルとはどのような病気なのかご紹介させていただきます。春季カタルは先ほども申し上げたように花粉症やアレルギー症状がひどくなると現れ、小学生〜中学生の男児によくみられると言われています。原因は花粉以外にもダニ・ハウスダスト・カビ・動物の毛などが挙げられます。また、アトピー体質の方も症状が現れやすいと言われています。つまり、花粉が飛散するこのシーズンに限らず、年中を通して春季カタルになる可能性があるということです。もちろん人によって症状はさまざまですが、次のようなものがあります。

〈自覚症状〉

①強い目のかゆみ

②粘り気のあるベタッとした目やに

③充血

④ゴロゴロ感・異物感

⑤目がしみる

⑥涙がでる   など

〈他覚症状〉

1⃣まぶたの裏に石垣のようなボコボコ(石垣状巨大乳頭)

2⃣黒目の腫れ    

3⃣角膜潰瘍       など

私の場合は自覚症状として①,,④がありました。私は普段コンタクトレンズを使用しているのですが、当時は④ゴロゴロ感・異物感がひどく、コンタクトレンズを着けることもできず眼鏡で仕事をしていました。我慢ができず、先生に見ていただいたところ、1⃣まぶたの裏に石垣のようなボコボコが23個できていました。

上記の()内にも書かれていますが、この症状は「石垣状巨大乳頭」と言います。ネットで春季カタルと画像検索をするとたくさん出てきますが、名前の通りお城の石垣のように水膨れのようなものがボツボツとできます。このできものがあると目のゴロゴロ感・異物感を強く感じやすくなります。初めて目にした時は「こんなできものが私のまぶたの裏にあったなんて!?」と驚きました。このブログを読んでくださっている方の中に④の症状がある方はもしかすると春季カタルになっているかもしれません。

これらの症状はどうやって治すの?完全に治る?

春季カタルも基本的に点眼薬で治療していきます。抗アレルギー点眼薬ステロイド点眼薬に加えて免疫抑制剤点眼薬を使います。私も当時はこれら3つの目薬を点眼していました。

私の場合、免疫抑制剤点眼薬を点眼した際に目がしみて刺激感があり、涙がポロポロ出ました(数分もすれば治ります)。が、やはりお薬というものはすごいもので点眼を続けていくうちに症状が落ち着き、ゴロゴロ感もなくなり、コンタクトレンズも使えるようになりました。

点眼薬による治療でも症状が良くならない場合は外科的治療を受けることもできるそうです。調べてみると乳頭を除去する手術でしたり、ステロイド注射したりすることができるのだとか。

完治するのかということについて結果から申し上げますと、完治はしない場合もございます。春季カタルは環境の状態によっても変化しますが、その時の体調によっても症状の度合いが変化します。私も診断を受けてから点眼治療を受けていますが、全く症状がなく快適な日もあれば、前のようにコンタクトを着けられないくらいのゴロゴロ感が伴う日もあります。

対策はあるの?

少しでもアレルギーに悩まされない快適な生活を送るためには自分自身で行動することも大切です。病院からお薬をもらうことも対策のひとつです。アレルギー検査を受けたことがない、又は受けたのは数年前という方は一度検査を受けてみてください。

年齢を重ねたり住んでいる環境が変わったりすると体質も変わります。つまり、アレルゲンも変わっている可能性があるということです。例えばダニアレルギーに反応していた場合、ダニが潜んでいそうな布団を頻繁に干してみたり、布団乾燥機をかけたりしてダニの繁殖を抑えることができます。このように自分のアレルゲンが分かっていれば自分で行動して対策をすることができます。

最後に

アレルギーというものは非常に厄介なものだなと思います。私も検査を受けたところ、こんなものにも反応しているの!?と驚くものにも陽性反応がありました。今はアレルギーに対するさまざまな治療を行なっている病院もありますので、積極的に治療を受けることも一つの良い手なのではないかと思います。まだまだ続く花粉症シーズン。皆さまのお悩みの症状を少しでも軽減できるよう当クリニックも尽力していきたいと思いますので、なんとかこの時期を乗り越えましょう

アレルギー治療の他にも、緑内障の早期発見・早期治療やお子さまの視力低下の回復にも努めておりますので、目に関することで気になることがございましたらお気軽にご来院ください。

以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした

この記事を監修した医師

中村眼科クリニック院長 / 眼科専門医 中村 富雄

東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。

目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。

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