クリニックブログ

2023/09/25

コンタクトレンズ正しく使えていますか?~目の乾燥(ドライアイ)・充血・涙~

 

こんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです


 

コンタクトレンズ正しく使えていますか?

最近は近視の進行やオシャレに用いるアイテムとしてコンタクトレンズの使用を始める年齢も早くなってきました。自分の目の将来のことを考えて、正しくコンタクトレンズを使用するようにしましょう。

 

 

 目の乾燥・涙の重要性

秋の空気はカラッとします🍂

夏の間も屋内でエアコンや扇風機を使用していたので乾燥しやすい環境にありました。しかし、これからは冬に向けて空気自体が乾燥しやすくなるため、屋内に限らず屋外でも乾燥しやすい傾向になります。

酸素透過率の高いコンタクトレンズを選びましょう👀

そもそも『酸素透過率』って何?と思われた方もいらっしゃるかと思います。漢字を見るとなんとなく想像できるかもしれませんが、酸素透過率とはどのくらい酸素を通すかを示した評価値のことを言います。この酸素透過率が高いほど性能が良いとされています。酸素透過率が高いとコンタクト自体の保湿力も優れているので潤いが保たれやすく、目の乾燥(ドライアイ)傾向を緩和してくれます。

コンタクト民にとって涙はとても重要です!💧

コンタクトレンズは涙の上に浮いている状態にあるので、コンタクトレンズを使用する方にとって涙は欠かせない分泌液なのです。涙が少ないと眼の違和感や角膜を傷つけてしまったり、トラブルの原因になりかねます。

 

目の充血・角膜へのダメージ/視力低下・眼精疲労

コンタクトレンズを使用している方で目のトラブルを起こしてしまう原因は、使用しているコンタクトレンズによる問題である場合もございます。現在は多くの方がネット通販を利用していることもあり、眼科医で一から検査・診察を受けることなく自分の判断で度数などを決めてご購入されている方が多くいらっしゃいます。

使用期限や保存方法は守りましょう❗️

充血などの外見的な症状がみられる方に多い原因は、決められた使用期限でコンタクトレンズを交換していなかったり、日々の保存液によるコンタクトレンズの洗浄や保存液の交換を怠っている場合が多いです

そのほかに考えられる原因としましては、コンタクトを装着しての①入浴睡眠です。

①コンタクトレンズを装着しての入浴は水との接触が多い分、微生物などの雑菌が目に入り、角膜感染症などを引き起こす原因になりかねないからです。

②コンタクトレンズを装着しての睡眠は就寝時はまばたきがない為、目が乾燥してしまいレンズが張り付いてしまう可能性があるからです。装着したままの睡眠は角膜潰瘍などの原因にもなり得ますので、必ず外すようにしてください。

角膜内皮細胞の減少↘️

角膜内皮細胞とは目の角膜の最も内側にある細胞のことを言います。コンタクトレンズを長期的に使用していると角膜への酸素の供給が不足してしまい、細胞が死滅してしまいます。この細胞は死滅してしまうと二度と復活することはありません。一定数の数になるとコンタクトの使用ができなくなってしまったり、将来白内障の手術をすることができなくなってしまったりします。将来のためにたくさんの細胞数を残しておくためにも正しくコンタクトレンズを使用する必要があります。

その度数で見え方は大丈夫ですか?👨‍⚕️

眼科での検査を怠って勝手な判断で度入りのコンタクトレンズを買って使用していると、過不足矯正になっている場合がございます。自分の近視よりもコンタクトの度数が強かったり弱すぎたりすると視力低下や眼精疲労の原因になり得ます。心身的にもストレスになっていることもあるかと思いますので、しっかりと眼科で検査を受けるようにしてください。

 

カラーコンタクトも注意が必要です!

カラーコンタクトも同じようなことが言えます。特に若い方が利用されている傾向があり、主にネット通販やディスカウントストアで購入している方が多く見られます。

上記のような販売店で手に入れることのできるカラーコンタクトは海外から輸入されているものがほとんど酸素透過率が低いもの保湿が弱いものカラープリント部分が眼の角膜やまぶたの裏側に直接接触してトラブルの原因になるものが多くあります。以上の事から目のトラブルが起きやすいと言えます。

眼科医と提携したコンタクトショップでもカラーコンタクトを販売しているお店もあるので、カラーコンタクトをご希望される方はそちらのコンタクトショップでご購入いただくことをお勧めいたします。

 

まとめ

コンタクトレンズは楽なので、使い始めてしまうと眼鏡よりもコンタクトを選びがちになってしまうのではないかと思います。自分が長くコンタクトを使用できるような目の状態でいるためにも正しい使用方法を知りたい、正しく使っていただきたいなと思います。

コンタクトの件でのトラブルや視力検査をご希望の方がいらっしゃいましたら下記のリンクからお気軽にご予約をお取りください。

ご予約はこちらから!

 当クリニックではお子さまの視力低下、緑内障の早期発見・早期治療にも務めておりますので、何かございましたらお気軽にご来院ください。お待ちいたしております。


 

 以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした

 

この記事を監修した医師

中村眼科クリニック院長 / 眼科専門医 中村 富雄

東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。

目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。

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