クリニックブログ

2021/09/20

ぼやけや物の歪みの原因は?~緑内障でも白内障でもなく、加齢黄斑変性かもしれません~

皆さんこんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックです

 

本日は『敬老の日』ですね。年長の方へ日ごろの感謝を伝える日です。プレゼントを渡したり、いつもより少し贅沢なご飯を食べたりとご家族によってプランはさまざまかと思いますが、今年はできることが限られてきますよね。当たり前のことですが、人間はいずれ死を迎えます。ご家庭によって家族構成もさまざまですので、一概には言えませんが、“孫”の世代と“祖父母”の世代が一緒の時を過ごせる日々は“一生”という時間で考えると親子間に比べて短いと思います。だからこそ、今ある家族の形を大切にし、お別れするときに旅立つ側も見送る側も後悔のない思い出をたくさん作りたいと個人的に思います。しかし、今の社会の状況を見ると、新型コロナウイルスの影響で、緊急事態宣言が出されるほどの感染拡大が続いています。このような状況では家族で旅行にすることはもちろん、外食やお出かけすることでさえも気軽にできませんよね。前のように気軽に会うことができ、心の底から楽しい思い出を作ることができる世の中にするためにも、今はコロナウイルスに対する危機感や対策を一人ひとりが心がけ、社会一丸となって協力していくことが大切だと思います。話が戻りますが、会えない今はプレゼントに手紙を添えるのも良いかもしれませんね。

 

さて、本日は『加齢黄斑変性』についてお話していきたいと思います。最近、物が歪んで見える・中心部がみえにくい・暗く見える・ぼやけて見えるといった症状がみられる方は“加齢黄斑変性”かもしれません。

 

そもそも『加齢黄斑変性』とはどういった病気なのか、まずはそちらをご紹介させていただきます。加齢黄斑変性は年齢による変化や光障害、喫煙や食事、遺伝子的素因などにより、網膜の中心部の黄斑といわれる部分が障害されて、見え方が悪くなる病気です。日本における有病率は50歳以上の人口約1.3%(日本の全人口で約70万人)と言われており、年々増加しています。

 

この病気は年を重ねると誰にでも発症する可能性があります。発祥のリスクを高めるのは、加齢だけでなく、喫煙や太陽光なども関係していると報告されています。また諸外国に比べ、日本人では、男性に多いことが特徴です。これは高齢者における、男性の喫煙率が高いことが影響していると考えられています。

 

検査内容としては、基本的な眼圧・視力検査に加えて、眼底検査を行います。眼底検査では瞳孔を広げます。瞳孔が広がってしまうと、個人差はありますが56時間程度ピントが合わなかったり、まぶしく感じたりしますので、お車でのご来院は避けていただくようご協力頂いております。時間とともに瞳孔は元に戻ります。

 

加齢黄斑変性の治療方法もありますので、ご紹介します。1つ目は「抗VEGF薬治療」です。この治療方法はVEGFの働きを抑えるお薬を目に注射します。新生血管の成長やそこから漏れ出る血液中の水分を減らします。VEFGというものは、血管の発生や血液の維持においてとても重要な血管内皮細胞増殖因子というたんぱく質のことで、正常な環境では血管を助けるために働いています。しかし、病気の環境ではむくみや炎症、出血など悪い変化を起こす新生血管を生成するように作用します。2つ目は「光線力学的療法(PDT)」です。光に反応するお薬を腕の静脈から投与し、弱いレーザーを照射して、新生血管を閉塞させます。抗VEGF治療ではいったん症状がよくなっても、再発することもあります。そのため定期的に検査と治療を行いましょう。3つ目はルラインと呼ばれるビタミンの一種です。ケールなどの青野菜に多く含まれております。気になる方は積極的に摂取すると良いかと思います。気が付かないうちに病状が進行して、視力が低下したり、見えにくい範囲が広がったりするのを防ぐためにも、定期的な検査と治療が大切です。

 

あまり耳にしない病気なので、なじみのない病気かもしれませんが、そのままにしておくのはよくないので、気になる症状がある方は、お気軽にご来院下さい。

 

その他にも緑内障の早期発見・早期治療やお子さまの視力低下の回復にも努めておりますので、こちらも気になることがございましたら、お気軽にご来院下さい。

 

以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした