2019.06.06 緑内障花粉症・アレルギー
梅雨の季節の診療~アレルギー、緑内障
我が街、千種区本山の眼科 中村眼科クリニック院長中村です。
悲惨な事故、事件が相次ぎ世間を騒がせております。亡くなられた方々のご冥福とケガをされた方々の一日も早い回復、子供たちの心の回復を切に願っております。
季節外れの夏日の後、間もなく梅雨のシーズンですね。花粉症としては春先のスギ花粉によるアレルギー症状は消退し、ヒノキ花粉症も減り、イネ科の雑草によるアレルギー症状がちらほらと見受けられます。梅雨が始まり雨降りが多くなると花粉が飛びにくくなり季節的な花粉症は少なくなります。
しかし気温、湿度が上昇する梅雨時は、ダニが増殖しやすく、ダニアレルギーも増えやすいシーズンでもあります。またエアコンの使用などでで、ホコリも出やすくハウスダスト、ダニなどで代表される通年性、慢性的なアレルギー症状の出やすいシーズンでもあります。布団、枕などの寝具、畳、カーペット、クッション、ぬいぐるみなどはダニの温床になりやすく、日に当てたり、こまめに掃除機をかけたり,最近は○○コップなどの器械による手入れも良いと思います。エアコンフィルターのクリーニングもホコリの軽減の為こまめにされると良いかと思います。
当院の日常では、子供たちの学校の健康診断が終わり、眼科受診勧を勧告されて来院される子供が増えています。以前にも話しましたが、携帯電話、携帯ゲーム機、パソコンなど昔に比べて眼を酷使する生活が多くなり、近視眼の増加、眼鏡装用の増加及び低年齢化が進行する一方です。あきらめることなく子供の眼の健康を守るべく頑張っておりますが、時代の流れにはなかなか勝てません。
もう一つ当院では緑内障の早期発見、早期治療にも力を入れておりますが、人間ドックで異常を指摘され、緑内障が見つかることもよくあります。緑内障は早期の段階では自覚症状が乏しく、苦痛を感じませんので、せっかく早期に発見し進行予防の治療を始めたのに定期的な受診、検査、治療が怠りがちになり、途中で治療をリタイアメントされる方がおられます。急激な視野狭窄などの変化が感じられないため、ついつい受診、治療を怠り、数年たって受診され視野のダメージが随分進行していたというパターンの患者さんが時々おられます。進行した視野の障害は回復することはありませんし、視野障害の進行のスピードは徐々に速くなります。緑内障の自覚症状は自覚するようではいけないのです。自覚症状が出ないうちに見つけて、自覚症状が出ないように抑え続ける、進行予防することが大事なのです。
早期発見できた患者さんには治療というより予防的なものということ、予防の継続が大事と、自覚症状は無いけど、自覚症状が出ないように抑え続けることが大事とお話ししているつもりですが継続的な受診、治療ができない患者さんに自分の言葉が届いていないこと、気持ちが伝わっていないことがわかると自分の未熟、無力に気落ちしてしまいます、、、、、と落ち込むのはここまでにして明日からまた街のお医者さんとして患者さんの治療に気持ちを奮い立たせて頑張ろうと思います。
我が街、千種区本山の眼科 中村眼科クリニック院長中村でsita.