2017.09.21 ドライアイ・眼精疲労
子供でもドライアイが
我が街 千種区本山の眼科 中村眼科クリニック 院長中村です。
秋も深まりつつありますが、勉学の秋でしょうか近所でも夜遅くまで塾通いの子供たちが多く見かけられます。
日頃の診療でも眼の疲れやまぶしさ、見にくさ、視力低下を訴える子供たちがいます。多くは勉強、ゲームなどで近くを見続けたためにピントを合わせる筋肉が固くなり視力低下がおきる仮性近視、調節痙攣で、こういう場合は点眼や視力回復トレーニングで対応します。しかし最近では子供でもドライアイ症状が時折見られるようになりました。
ドライアイは数年前に某テレビ番組で取り上げられて一気にドライアイという病名の知名度が上がりました。眼の表面の保湿、保潤の機能が様々な原因で障害され、まぶしさ、ぼやけ、しょぼつき、涙目などが主な症状ですが視力低下もおきることもあります。
一般的に人は数秒間に1回位で無意識に瞬きをして、涙を循環させて乾燥予防をしております。パソコン作業を長時間続ける方に多くみられますが、何かをじっと見つめるときは無意識に瞬きをしなくなり、乾燥しやすくなります。パソコン、エアコン、コンタクトを3コンと呼びドライアイの3大原因としております。
他にも慢性のアレルギー体質のある方もドライアイになりやすい傾向があります。瞼の中には涙を分泌する腺と脂質を分泌する腺があり、眼の表面を涙が覆い、その表面を脂質が覆い乾燥予防をしておりますがアレルギー性の炎症が長く続きますと、涙や脂質の分泌が少なくなり乾燥しやすくなります。アレルギー体質によるドライアイもあるわけです。
エアコンなどによる乾燥しやすい生活環境、勉強、パソコン、ゲームなどによる眼を酷使する生活習慣、増加する一方の子供のアレルギー体質、こうしたことから子供のドライアイ傾向も増えているのかもしれません。
皆様のお子さんは大丈夫でしょうか?お大事になさってください。
我が街、千種区 本山の眼科 中村眼科クリニック 院長中村でした。