2020.03.20 緑内障花粉症・アレルギー
今年の花粉症~桜のシーズンを前に
我が街、千種区本山の眼科 中村眼科クリニック院長中村です。
今年は暖冬の影響でしょうか桜の開花宣言が随分と早く出されたところがあります。
花粉症が例年よりも早く始まり、当院も花粉症の患者さんが例年より早く来院されましたが、花粉が例年より少ないのでしょうか、重症例の患者さんは比較的少なく、今年は楽だと仰る方が多いようです。ただ、花粉はまだまだ続きますし、アレルギー反応はゼロというわけではないので、治療は楽になったからさっさと中止するのではなく症状に合わせて加減することが大事です。スギが終わってもヒノキ花粉症や初夏のイネ科の花粉症になることもありますので皆様どうぞご注意のほどお願い申し上げます。
巷では相変わらず、新型コロナウイルスの騒動が拡大する一方で世界中で社会、経済の混乱がどんどんひどくなっております。当院でも世間と同じくマスク、アルコール消毒薬が不足気味です。マスク、消毒薬は増産されているはずですがなかなかこちらには回ってきません。早く手に入るといいのですが、、、そんな中で先日、今春定年退職予定の方が来院されました。この方定年退職記念にご夫婦で海外旅行の予定でしたがコロナウイルス騒動で旅行が中止となり、時間ができたので第二の人生備えて、健康診断をと来院されました。結果として残念なことに緑内障が見つかりました。悠々自適の第二の人生を考えられておられたところに緑内障です!ということになってしまったわけです。残念ですが緑内障は完治する病気ではないこと、点眼剤で眼圧を下げ、進行を遅らせることしかできないこと、手術をすれば治るというものではないことをお話ししました。ただまだ初期の段階でしっかり点眼治療をして進行予防の治療と定期的に経過観察をしていけばまだまだ日常生活に困ることなく過ごせること、日常生活に困るようになるまでにはまだかなりの時間的な余裕があることを説明し、希望を失うことなく進行予防に励みましょう、私も微力ではございますがお手伝いさせていただきますとお話ししました。
日常の診療で緑内障の早期発見、早期治療を心がけているのですが、患者さんに対する診断、宣告の重さに未だ慣れません。心にまたずっしりと重いものが乗った気持ちでした。
桜のつぼみが膨らみ、春の盛りが待ち遠しい日に患者さんの心が少しでも晴れることを祈りつつ、、、、
我が街、千種区本山の眼科 中村眼科クリニック院長中村でした。