クリニックブログ

2020/03/08

緑内障早期発見の為に~世界緑内障週間が始まりました

我が街、千種区 本山の眼科 中村眼科クリニック院長中村です。

新型コロナウイルスは依然としてパンデミックの様相で、世間では相変わらずニュースで取り上げられぬ日はございません。マスク不足、消毒用アルコールの不足をはじめ社会の様々な所に色々な影響が出ております。老人介護施設では、入所の際に検温、手指消毒、マスク着用は当然のことながら人の出入りを極力抑制するため、家族の面会を禁止されたり、デイサービスを一時中止した施設もあります。当院は往診を行っているのですが、一部の施設からは往診も一時中止の要望がありました。新型コロナウイルス騒動が一日も早く終息することを願っておりますが未だに拡大する一方で終息の傾向がみられません。早く収まって欲しいものです。

そんな中で今日から世界緑内障週間がはじまります。緑内障の早期発見、早期治療の大切さを皆に知ってもらうことを目的としておりますが、今日の新聞をご覧になった方はいらっしゃるでしようか?紙面に視野の異常を簡単に調べる検査表が載っており、ご自身で視野の異常の有無を調べられるようになっております。以前にもブログで緑内障の早期発見、早期治療の大切さを述べましたが、敢えて繰り返させていただきますが、緑内障は怖い病気です。失明する方の三分の一が緑内障によるものです。緑内障は40歳以上の100人に4~5人の割合、20~30人に一人がなる病気です。緑内障は治癒しません。目薬を差して進行を遅くすることしかできません。悪化する一方通行の病気です。年齢とともに進行するスピードが速くなります。視力はすぐには低下しませんが視野のダメージが徐々に進行します。視野の異常は軽いうちは自覚されません。自覚症状が出たときは、左右の視野がカバーしきれなくなった時ですのでかなり進行していて、進行予防の治療もなかなか効果が出にくいことが多いものです。坂道を転がる岩を止めるようなもので、転がり始めはある程度治療効果はありますが勢いよく転がっている状態では治療効果は薄く、失明に至ってしまうこともあります。早期発見、早期治療が大切な病気なのです。

自覚症状が無いため、異常を感じたときはかなり進行していた、治療を開始したけれど進行が早く失明してしまった、もっと早く見つかっていれば、、、と悔いが多い病気なのです。

皆様、異常を感じたら早くお近くの眼科を受診してください。後々に悔いを残さないために。

我が街、千種区本山の眼科 中村眼科クリニック院長中村でした。

 

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