クリニックブログ

2022/04/11

先天性白内障とは?〜どんな原因や症状がある〜

みなさん こんにちは 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニック です

余談

4月に入りほとんどの学校が入学式・始業式を終えたのではないでしょうか。新人生のみなさんご入学おめでとうございます。初めての校舎、初めての教室、見るものすべてが初めてでワクワクし、友達出来るかな?勉強できるかな?とドキドキと緊張する入学式。ふと思い浮かんだことがあるのですが、なぜ一年の始まりは一月からなのに新年度の始まりは4月からなんだろうと思い調べたところ、国の「会計年度」に合わせたからだそうです。学校運営に必要な補助金を受け取るためにも、会計年度に合わせた方が都合がいいため、他にも「砂糖年度」「麦年度」なお農作物によっても様々なパターンがあるそうです。

先天性白内障

さて本題に入りますが、本日は2022年3月14日に投稿しました「赤ちゃんによくみられる目の症状②」でも少しだけお話しさせていただきましたが、「先天性白内障」についてお話しさせていただきます。

先天性白内障とは

先天性白内障とは、生まれながらに水晶体に濁りを持っていて、新生児、乳幼児までに発症する白内障のことをいいます。

先天性白内障の原因

原因は遺伝によるものと、母親が妊娠中に「風疹」「胎内感染」「子宮内感染」などさまざまな全身疾患・症候群に伴って起こるものもあります。妊娠3ヶ月までに感染した場合は、水晶体全体が白く濁る、全白内障になると言われていますが、風疹ワクチンの普及で発症率は非常に少なくなったそうです。

先天性白内障の症状

1番わかりやすい症状は瞳の中の白い濁りです。また成長と共に、先天性白内障を患っている方の目に斜視や目の揺れがあるなどの症状が出てくることがあります。先天性白内障は遺伝でも発症する可能性がある病気なので、家族や兄弟に先天性白内障の方がいる場合は、生まれてすぐに眼科に受診した方がいいです。放置していると、視力の回復が見込めないほか、弱視になることもあります。少しでも異常がある場合は、すぐに眼科を受診しましょう。

先天性白内障の治療薬

先天性白内障の第一選択治療は手術で、形態と濁りの程度、合併症が有るか無いかを診断してから迅速に手術が行われます。大人の白内緒で行われる手術では、人工レンズを眼内に入れて視力を矯正しますが、乳幼児の場合成長と共に視力が変わっていく可能性があるため、人工レンズは使わず外側からコンタクトレンズや眼鏡で矯正します。

まとめ

発見が遅れたり、放置していると視力の回復が見込めないほか、弱視になることもあります。少しでも異常を感じた場合は、眼科を受診しましょう。

最後に

当院では、緑内障の早期発見・早期治療やお子さまの視力低下の回復にも努めておりますので、何か気になることがございましたら、お気軽にご来院ください。

 

以上 千種区 本山の眼科 中村眼科クリニックでした

この記事を監修した医師

中村眼科クリニック院長 / 眼科専門医 中村 富雄

東京医科大学卒。名古屋大学環境医学研究所助手、犬山中央病院眼科医長を経て、中村眼科クリニックを開院。

目のことで心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。
ご不安を和らげる笑顔と誠意をもってお応えします。

カテゴリー

アーカイブ