クリニックブログ

2019/08/16

自覚症状無き緑内障~怖いですよ~

我が街、千種区本山の眼科 中村眼科クリニック院長中村です

お盆を直撃した台風が去り、残暑と呼ぶより酷暑と呼ぶのが相応しい暑さが続いていますが、皆様お加減いかがでしょうか?

当院のお盆休みは数人の急患を診察させていただきましたが、幸い重症の患者さんはおられず、日常の診療のレベルで済み、わりと穏やかなお盆休みを過ごさせて頂きました。
日常に戻った当院の診療では、視力回復のトレーニングに通う子供たちや白内障、緑内障などで通われるお年寄りなどいつもの光景のほかに、お仕事があり日頃なかなか受診できない患者さんがお盆休みの残りで受診されております。
そんな中で二年ぶりに受診された患者さんがおられました。以前からの緑内障で点眼治療で経過観察中の患者さんですが、「仕事が忙しくてなかなか受診できなかった。見にくいこともなく、痛みも違和感も無いため、点眼薬も無くなったけどそのままだった。たまたまお盆休みでひさしぶりに受診した。もう二年もたってましたか?」と仰ってました。視力検査は目立った視力低下はありませんでしたが、眼圧検査は治療中は下がっていた眼圧が治療前の眼圧まで再び上昇し、眼底部に認められる神経性のダメージは進行している様子でした。視野検査、精密眼底検査、OCTの精密検査の予定を組み、ダメージが進行していないことを祈りました。この患者さんの視野は真ん中より下側にダメージがあり進行した場合、困ることが早く出てくるのです。人の視野は普段、真ん中より下側を感じていて、上側の視野はあまりかんじないので、緑内障で視野のダメージが出た方でも、例えば上側半分の視野がダメージ受けてもさほど困らないのですが、下側半分の視野がダメージ受けますとかなり困ったことになるのです。また、軽度の視野のダメージは左右の視野がお互いにカバーするため、カバーしきれないほど視野のダメージが進行しないと自覚的に異常を感じにくいのです。言い換えれば視野に異常が自覚的に感じられたら、それはかなり視野のダメージが進行しているということです。そして何よりも知っていただきのは失った視野は元に戻らないということ!緑内障は治らないということです!進行予防ができるだけだと!100%進行を止めることもできないこと!早く見つけて進行を遅くする目薬をさすしか治療法はないということです!
自覚症状が出てからでは遅いということ、自覚症状が出ないように抑え続けることが大事なのだと知ってください。
緑内障をはじめ眼の病気で悩み苦しむ患者さんを何とかせねばと思いつつ自分の無力を思い知らされる日々です。
我が街、千種区本山の眼科 中村眼科クリニック院長中村でした。