クリニックブログ

2017/09/29

糖尿病性網膜症を知ってますか?

我が街、千種区本山の眼科 中村眼科クリニック 院長中村です。

天高く馬肥ゆる秋、秋深し隣は何をする人ぞ  皆様の秋はいかがでしょうか?

当院の日常の診療では相変わらず色々な患者さんが来院されますが、皆様、糖尿病をご存知と思いますが糖尿病で起きる眼の病気、糖尿病性網膜症をご存知でしょうか?糖尿病はよく知られている病気ですが眼や腎臓、神経に合併症が出ることは意外と知られておりません。眼に現れる糖尿病の合併症を糖尿病性網膜症と言いますが、失明する原因の27%を占め、緑内障に続く第二位となっております。そして糖尿病と診断されてから10年程で10%程度に糖尿病性網膜症は出現し、20年過ぎると30%以上出現すると言われております。

この病気の怖いところは、なかなか自覚症状が出なくて飛蚊症、ぼやけ、かすみなどの症状が出てきた時は相当進行しており、治療を開始しても進行を抑えきれず失明に至ることもあるというところです。自覚症状が出てこないうちに早く見つけて自覚症状が出てこない様にしっかり進行予防の治療を開始することが大事です。

先日も糖尿病と診断されていても自覚症状が出てないため、内科の受診もせず糖尿病のコントロールすることなく10年間放置した方が来られました。目の前で暗い雲が広がって見にくくなったと訴えられました。眼底所見で糖尿病性網膜症(増殖型)による網膜、硝子体出血が見つかりました。かなり進行した状態で早速レーザー凝固術を開始しましたが、進行を抑えることができるかどうか難しいところです。せめてもう半年早く受診してくれていればと、もう一ヶ月遅かったらアウトだったと思います。

痛いとか、見にくいとかの自覚症状がないと受診しようという気にはならないと思いますが、このような危ない状態にならないためにも糖尿病の診断を受けた方は早期発見、早期治療の大切さをご理解いただき定期的な診察を受けられますようお願い申し上げます。

我が街、千種区本山の眼科 中村眼科クリニック 院長中村でした。